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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (4)

  • 『てにをは辞典』小内一(三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「辞書には裏の顔がある」 すでに巷で話題のこの、思った以上にクセ者だった。 『てにをは辞典』などというと、何となくわかった気になる。たしかに日語の「てにをは」の使い方は難しいから、辞書くらいあったって悪くはない。自分は決して手に取らないかもしれないが、誰かが使うんだろう。棚の風景にもよく合いそうだし。 そして扉を開くと、やさしくにこやかな解説。こちらの誤解をやんわりと解きつつ、このは「結合語」を調べるための辞書なんです、というような説明がある。たとえば「規格」という語がある。これに「~する」とつなげたいのだけど、どういう言葉が合うんだっけ?と迷った経験のある人は多いだろう。この辞書を引くと、すかさず「~を画一化する」「~に合う」「~にあてはめる」「~に外れる」「~にはまる」といった用例が出てくる。この中から選べばいい。 なんだ、それだけか、と思う人もいるかもし

    『てにをは辞典』小内一(三省堂) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    mohri
    mohri 2013/06/24
    「みちる【満ちる】 ▼悪臭が。怒りが。思いが。快感が。感情が。気合いが。霧が。群衆が。月光が。気配が。声が。国土が。心の中が。才が。ざわめきが。私語が。静けさが。実感が。蒸気が。真摯な気が。……」
  • 『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則~』 江渡浩一郎 (技術評論社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「都市はツリーではない」で建築界のみならず現代思想にも大きな影響をあたえたクリストファー・アレグザンダーの思想がコンピュータの世界で継承され発展したことを跡づけたで、ニューアカ時代にアレグザンダーの名前を知った者としては驚きの連続だった。 若い人にはアレグザンダーもニューアカ(ニューアカデミズム)もなじみがないだろう。 日がバブル景気に突入した1980年代半ば、難解な現代思想がブームになったことがあった。発端は浅田彰氏の『構造と力』(1983)だった。ドゥルーズやデリダといったフランスの思想家を紹介した難解なだったが、スキゾとパラノという二分法がわかりやすかったせいか、思想書の枠を越えたベストセラーになった。従来の重厚長大型のマジメ思想がパラノで、ポスト構造主義のスピーディーでエネルギッシュな非マジメ思想がスキゾというわけである。 直接の出典は『アンチ・オイディ

    『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則~』 江渡浩一郎 (技術評論社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    mohri
    mohri 2010/07/28
    「伽藍とバザール(エリック・レイモンド)という二分法はツリーとリゾームの二分法と似ていると思っていたが、本書でやはり系譜的な関係があったことが明かとなった」
  • 『フランス近代美術史の現在-ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から』永井隆則(三元社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 新美術史への素晴らしい導入。当は何もかもこれから、らしい。 「ニュー・アート・ヒストリー」という呼び名を初めて耳にしたのは、ノーマン・ブライソン(Norman Bryson)が編んだ『カリグラム』(“Calligram : Essays in New Art History from France”)で、このアンソロジーを入れたシリーズの名も‘Cambridge New Art History and Criticism’と言った。当時ケント大学にいて、やがてぼくなどを一時虜にした凄い企画力を持つReaktion Booksの名顧問役となるスティーヴン・バン(Stephen Bann)と、建築史そのものを次々大著で書き換えるケンブリッジ大学のジョセフ・リクワート(Joseph Rykwert)の編集になるこのシリーズを、中心になって推進していったのが、ノーマン・ブラ

    『フランス近代美術史の現在-ニュー・アート・ヒストリー以後の視座から』永井隆則(三元社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    mohri
    mohri 2008/04/17
  • 『アウトサイダー・アートの世界-東と西のアール・ブリュット』はたよしこ[編著](紀伊國屋書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 結局「内」なんて「外」の外なんだなあ、ということ ジャンルも定まり評価さえ決まった作品を「確認」に行くタイプの展覧会にも良いものはあるが、「こりゃ何だ」と認識や常識の転覆を迫ってくるような企画展は貴重で、「GOTH-ゴス-」展などもそういうものとして記憶に残った。しかし何といっても、世田谷美術館の名を一躍有名にした「パラレル・ヴィジョン」展だ。図録『パラレル・ヴィジョン-20世紀美術とアウトサイダー・アート』は、同展覧会開催の1993年頃から少しずつ人々の口の端にのぼり始めていた「アウトサイダー・アート」を知ろうとする者にとってのバイブルであり続けている。 この展覧会のハイライトのひとつが、「戦闘美少女」(斎藤環)の典型ヴィヴィアン・ガールズが子どもの奴隷たちを解放しようとする凄惨な戦争絵巻『非現実の王国で』のヘンリー・ダーガーだった(参考:『HENRY DARGER

    『アウトサイダー・アートの世界-東と西のアール・ブリュット』はたよしこ[編著](紀伊國屋書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    mohri
    mohri 2008/04/07
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