起こる可能性がある。当然考えられる。 ・あり○るよね ・あり○る気がする ・あり○るんじゃない 私はよく「う」と「え」の間で舌が迷うことがあり、 常々「ありうる」って言い回しずらいなーと思っていたんです。 今回調べてみると、苦手な文法の話しが全面に出てきて理解に苦しみましたが、そのあたりの事情がわかりました。 元々、古語に「あり得」(ありう)という語がありました。 意味は“生きていることができる” それが「ありうる」に変化し、口語として定着したものです。 一方、単体で使う「得る」は、 元々古語の「得」(う)という言葉で、 それが「うる」と「える」の二つに変化しました。 今では「える」の方が一般的になっています。 「ありうる」は文語の「うる」の活用が残ったものです。 以下に活用を並べてみます。 ■文語「うる」(下二段活用) ありえ(ず)---ありえ(たり)---ありう---ありうる(こと)-
■ベッドタウンで、通もうなる濃い品揃え 新宿から小田急線急行で30分、新百合ヶ丘はベッドタウンとして開発された街。駅前には大型ショッピングセンターが建ち並び、4軒の書店が競合している。その中で、あゆみブックスは文芸・人文・アートの濃い品揃えに定評がある。この店のピークは夜8時から10時。会社帰りに立ち寄る常連客も多い。郊外駅前店ならではの棚づくりを大野店長にお聞きした。 大野店長は前職がディスカウントショップ店員という異色の経歴の持ち主。交通事故に遭い、「ヒマなときに本が読める」と、リハビリ気分で山梨の書店で働き始めたところ、いきなり人文担当に指名されたという。リハビリ気分もぶっ飛んだ。 「初めてだからわかりませんって言うのが悔しくて、目録を読んだり、『ブックマップ』を購入して勉強しましたね」。もともと中学時代から『objet magazine 遊』を読み、芝居や音楽に傾倒していたからか、
この連載も、早いもので丸2年、合計で50回目を迎えた。何とか続けてこられたのは、中身にかかわる情報や温かな感想を寄せて下さる読者の方々や、ほぼ隔週で、しかも書きたいように書くことを許して下さる担当の方のお陰かもしれない。 さて、後期が始まり、学生たちの肉筆に再び直面する。 とくに新規登録の受講者たちは、いろいろなことばで挨拶を書いてきてくれるものだが、そこにしばしば付け加えられるのが「よろしくお願いします」というたぐいの常套句的な文言である。そこでは、「よろしく」という部分に漢字を交えた場合、ほとんどの人たちが「宣しく」と手書きしてくるのである。ここのところ少なくとも10人ほぼ連続してそうなっている。 「宣」は音読みが「セン」、「宜」は音読みが「ギ」であり、両者は字体がたまたま似ているが別々の漢字である。常用漢字表では、それらの2字に対し、いずれにも訓読みを与えていない。つまり、「宣」の「
「まともな料金を貰ってれば、たった一語が分からないだけでも専門書を買って調べるけど、料金が安いと、分からない用語があったらそのまま片仮名にしとくしかなくなるよ」と、友人の翻訳者が嘆いていた。翻訳者は分からない言葉があれば徹底して調べる。片仮名で誤魔化すようなことはしない。これが翻訳者の職業倫理というものだ。そういう心意気を知らない顧客に不当に安い料金を提示されると、職業倫理もへったくれもあるかという気分になるというわけだ。 翻訳を職業にしているものにとって、意味が分からないまま片仮名にするのは、最悪の敗北だ。だから、片仮名の語を嫌う。ところが世の中、片仮名語大好き人間がやたら多い。翻訳者は孤軍奮闘の状態になっている。 2003年4月に国立国語研究所が分かりにくい外来語63語について言い換えを提案したとマスコミで報じられた。思わぬ援軍がきてくれたのだろうか。だが、フリーの翻訳者というのはお上
今回は、誤った読み方が定着した例を集めてみました。 「慣用読み」とは、 正式な読み方以外によく用いられる読み方。 「本来の読み」(慣用読み) 固執「こしゅう」(こしつ) 確執「かくしゅう」(かくしつ) 情緒「じょうしょ」(じょうちょ) 端緒「たんしょ」(たんちょ) 独壇場「どくせんじょう)(どんだんじょう) 断截「だんせつ」(だんさい) 直截「ちょくせつ」(ちょくさい) 撹拌「こうはん」(かくはん) 重複「ちょうふく」(じゅうふく) 執着「しゅうじゃく」(しゅうちゃく) 忌諱「きき」(きい) 消耗「しょうこう」(しょうもう) 減耗「げんこう」(げんもう) 口腔「こうこう」(こうくう) 膏肓「こうこう」(こうもう) 稟議「ひんぎ」(りんぎ) 漏洩「ろうせつ」(ろうえい) 捏造「でつぞう」(ねつぞう) まだ勢力が半々くらいの過渡期のものから、ほぼ慣用読みが定着したものまで、いろいろあるものです
2013/6/21 2013年4月にカメラ量販店で購入したTRI-Xです。24枚撮りが340円でした。 ちなみに名称の「トライ」は、「挑戦する」という意の"Try"ではなく、3倍(Triple)の"Tri"です。 ・コダック株式会社 > 製品紹介 > 白黒フィルム > TRI-X ・ヨドバシ.com > トライ-X400 (TX) 135-36枚撮 3本パック
某氏より御教示いただいた「サンヤツ」広告。サンヤツは新聞紙の第一面下部の書籍広告のこと。タテ三段分のスペースを八等分したところからそう呼ばれる。これは森田誠吾編『三段八割秀作集』(精美堂、一九七二年)に収録されている筑摩書房のサンヤツ。某氏いわく吉岡実作であると。 《この『三段八割秀作集』には筑摩書房の作例も8本紹介されているが、いずれも活字の構成の巧みさで抜きんでている。制作者名は宣伝課としか記されていないが、私は氏の数々の装幀の活字扱いから吉岡の作品と見た。》 たしかにかなり凝った文字組みだ。吉岡実の装幀はセンターが基本である。そういう意味ではこのサンヤツもタテの中心線を強く意識した構成になっている。たとえば「明治文学全集」の利き具合にシビレル。 ÷ 昨日の『新文学』の表4広告。「強力メタボリン錠」、これは疲労回復のビタミン剤。昨今話題のメタボすなわちメタボリックシンドローム(英 me
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