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書かないのは書けないからか さらに近年は、文章すら見られなくなったブログも増えた。特に最近顕著なのが、「はてな」のブログだ。「はてな」のブログには、はてなブックマークという機能がある。気になるネットの記事に好きなタグを付け、100字程度のコメントも付けられるというものだ。 筆者は毎回コラムを書くごとに、各種のサーチエンジンを使って、ブログなどでのリアクションを調査している。名前などの固有名詞を含まなくても、記事に対してリンクが張られていれば、探すことができる。 記事に対してブックマークするということは、関心があるという表れに違いない。だがその反応の詳細は、明らかになることがない。良いことか悪いことかわからないが、とにかくなんらかの反応があったということがわかるという、出席簿みたいなものである。 これが2年前であれば、同じブログでも文章でリアクションが帰ってきた。だから多くの人がひとつの問題
て、そんな事できるのかな。しかし人間以外の動物は言葉なしで危険の判断を下している。獲物を狙ったり見て追いつめ捕まえる。そういった本能に近い所の行動に言葉は無用だ。
もしも中国が日本から、日本が作った語彙を輸入しなかったらならば、毛沢東も毛沢東思想を書けなかった。これは本当である。中国人の王彬彬という人が書いた中国語の論文の「現代漢語中的日語"外来語"問題」の中にも、次のように書いてあった。 「中国語の中で、日本語から来た外来語の数は、驚くほどの数字で、現在我々が使用している社会とか人文・科学方面の名詞、術語の70%は日本から輸入したものである。これらの言葉は西洋の言葉を日本人が翻訳して、その後中国に入って、中国語の中に根付いたものである」と書かれている。論文の最後には、「最後に私は言いたい。我々が使っている西洋の概念は、基本的に日本人が我々に代わって翻訳してくれたものだ。中国と西洋の間は、永遠に日本が横たわっているのだ」とも書いてあった。 この7割と言うのは、語彙の種類の数ではなくて、出現頻度から数えたのかもしれない。日本から中国へ渡った日本製漢語の
相変はらず、簡体字の調査をしてゐるが、漢字を検索するときピンイン順は非常に不便である。日本語の読みさへ分からない漢字が多いのに、ピンインの読みなんて分かるはずもない。漢字といふ文字は音声から独立した文字だから部首や筆画など字形から判断できるインデックスで並び替へるべきである。その点、ユニコードの並び順は部首順であり、非常に優れた選択であつた。ユニコード順で並び替へるだけで大半の漢字がどこにあるか見当が付く。一部、通用の漢字辞典と異なる部首に分類される漢字もあるが、ユニコードの方が、字義に影響されず、純粋に字形で分類する傾向が強いので逆に合理的かも知れない。 しかし、簡化字総表と言ひ、異体字整理表と言ひ、常用漢字表と言ひ、表音主義者がいかに漢字の本質を理解してゐなかつたか分かる事例である。(逆に「漢字の本質を理解してゐる表音主義者」といふ表現は矛盾してゐる。)ピンイン順や五十音順で並べられた
(第45号、通巻65号) 11月も半ばになると、師走商戦をあおるようにクリスマス・ソングが聞こえてくる。つい、「聖夜」という言葉が思い浮かぶ。その連想で次に出てくる言葉がなぜか「聖林」だ。映画の都と言われた米国のハリウッドを指す当て字である。 近頃は、映画よりカリフォルニアで相次ぐ山火事のニュースの方で見かけることが多くなった地名だ。英語では‘Hollywood’だが、あえて漢字で書く時は「聖林」とするのが日本では定着している。一見、なるほど、と思わせる訳ではあるが、実はとんだ誤訳なのである《注1》。 ‘Holywood’なら‘holy’が「神聖な、聖なる」という意味の形容詞だから「聖林」と訳して自然だが、実はハリウッドの英語地名の前半は‘holy’ではなく、‘l’が一つ多い‘holly’である。日本語にすると、木のヒイラギ(柊)のこと《注2》。したがって漢字で表記するなら「柊林」とでもす
(第35号、通巻55号) パソコンが普及するにつれ、様々な新語が生まれた。インターネット、インストール、ソフト、Eメール、フリーズ、マウス、クリック…。今ご覧いただいている『言語郎』という珍妙なタイトルのブログ。この「ブログ」という用語自体も一般に広まってからまだ10年もたっていない新参者だ。 パソコン、もっと広げてI T 関連の新語というと、英語から日本語に入ったカタカナ語がほとんどすべて、と思われがちだ。しかし、数はそれほど多くないものの、昔からある日本語の語彙にも影響は及んでいるのである。 中でも注目すべき例は「立ち上げる」という動詞だ。単に「パソコンを立ち上げる」と使うのが一般的だが、最近は他の分野にも転用され「ベンチャー企業を立ち上げた」とか「チームを立ち上げる」とか、なにか大きな企画、事業を始める時に使われるようになった。 ところが、この「立ち上げる」という語そのものが“新語”
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