ブックマーク / sumus.exblog.jp (16)

  • 古本検定 | daily-sumus

    岡崎武志編『古検定』(朝日新聞出版、二〇〇九年)が届いた。すごいなあ、古でこんな問題ができるんだ。古というかのあらゆる側面すべてに渡って知識が無いと答えられない。その奥深さが古の魅力でもあるのだが、底知れぬ古世界を実にコンパクトに示した一冊だと思う。これをもとにして勝ち抜きでヘイ・オン・ワイ(イギリスの古村)を目指すという古クイズ番組でもやってほしいくらい。参考までに初級の頁をかかげてみた。奇数頁に出題、その裏に答え。巻末には業界初(?)の古クロスワードもある。 なかでも傑作は「中級Q2 天牛書店」。 《天牛書店の創始者・天牛新一郎の孫・高志がアメリカでの修行ののち帰国、アメリカ村(周防町)に斬新な古屋をオープンさせる。この店の特徴として正解のものを、次から三つ選べ。 1 入口に「ビリケン」像が立っていた 2 店内に神社の鳥居と祠があった 3 棚をすべて真っ赤に塗った

    古本検定 | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/10/21
    これはぜひ欲しい。
  • daily-sumus : 古書店街の草

    午前中、絵の仕事をしていると、N君より電話あり。 「今、テレビに街の草さんがうつってます!」 あわててスイッチオン。円広志がレポーターとなって武庫川界隈を訪ねていた。詳しい紹介はもう終わっていたのだが、店の映像は何秒間か流れた。いつもの街の草さんであった。 古書店街の草 兵庫県尼崎市武庫川町2-29 06-6418-3511 ということで街の草特集、といってもこれは二〇〇五年に撮ったプリント写真をスキャンしたもの。店の様子は今も基的には変化していないと思う。は変っているだろうが。 阪神電車武庫川駅。武庫川女子大の学生が多い。この駅やとなりの今津でドドドと乗り降りする。乗客がほとんど女子大生という車両に乗ったこともある。

    daily-sumus : 古書店街の草
    mojiura
    mojiura 2009/09/01
    武庫川の「武」がかわいい。電の雨冠の略字も。
  • daily-sumus : 老舗の流儀

    林蘊蓄斎の書物な日々南陀楼綾繁『老舗の流儀 戦後六十年あのの新聞広告』(幻冬舎、二〇〇九年、装丁=松永大剛)。以前このブログでも取り上げたサンヤツ広告、あるいはゴヨツ(五段四割)、ゴムツ(五段六割)、ゴダンジュウニワリ、ハンゴ(半五段)、ゼンゴ(全五段)、全面(全十五段)などの新聞の出版広告の代理店「とうこう・あい」六十年史である。同時にベスセラー快読にもなっているし、見城徹(幻冬舎)、紀田順一郎、村崎和也(元・有斐閣)、渡邊隆男(二玄社)諸氏への広告に関するインタビューもいろいろなこだわりが見えて面白い。 南陀楼氏より献されたのだが、挟まれていた「新刊をお送りします」という挨拶状があまりに正直なので引用しておく。紋切型が多い中で実感がこもった挨拶状だと思う。 《これは、「企業出版」というもので、広告会社とうこう・あいの社史として企画されたものです。一般の読者にも読めるものにしよう

    mojiura
    mojiura 2009/08/27
    「サンヤツ」以外にもいろいろある話。「ゴヨツ(五段四割)、ゴムツ(五段六割)、ゴダンジュウニワリ、ハンゴ(半五段)、ゼンゴ(全五段)、全面(全十五段)など」。
  • スピン | daily-sumus

    『復式スピン製造案内』と題されたパンフレット。これも口笛文庫で。表紙と製造機械の写真、そして挟まれていた実物見。発行および製造販売は三菱洋行という会社名義になっているが、三菱財閥とは関係ないようだ(中に「私の履歴」という自伝が掲載されている、ただし「私」の名前さえ分からない)。こんなものまで買ってはいかんと、一旦、戻したが、よく考えると「しおりひも」を「スピン」ということと関係があるのではないかとハッとして思い直した。 しおりひも(栞紐)のことを英語では「ribbon bookmark(bookmark ribbon)」または単に「ribbon」あるいは「tassel」(房飾り状のもの)と呼ぶ。フランス語では「signet」。ドイツ語では「Lesebändchen」。「スピン」という単語を「しおりひも」の意味では使わない。どうして日だけが今もって「スピン」という単語を使っているのだろう

    スピン | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/06/29
    しおりひもの「スピン」の語源に関する考察。どうやらう「スピン」と呼ぶのは日本だけのよう。不思議。
  • daily-sumus : 車車車

    mojiura
    mojiura 2009/06/22
    普通のことなんだけど、素敵。
  • 吉岡のサンヤツ | daily-sumus

    某氏より御教示いただいた「サンヤツ」広告。サンヤツは新聞紙の第一面下部の書籍広告のこと。タテ三段分のスペースを八等分したところからそう呼ばれる。これは森田誠吾編『三段八割秀作集』(精美堂、一九七二年)に収録されている筑摩書房のサンヤツ。某氏いわく吉岡実作であると。 《この『三段八割秀作集』には筑摩書房の作例も8紹介されているが、いずれも活字の構成の巧みさで抜きんでている。制作者名は宣伝課としか記されていないが、私は氏の数々の装幀の活字扱いから吉岡の作品と見た。》 たしかにかなり凝った文字組みだ。吉岡実の装幀はセンターが基である。そういう意味ではこのサンヤツもタテの中心線を強く意識した構成になっている。たとえば「明治文学全集」の利き具合にシビレル。 ÷ 昨日の『新文学』の表4広告。「強力メタボリン錠」、これは疲労回復のビタミン剤。昨今話題のメタボすなわちメタボリックシンドローム(英 me

    吉岡のサンヤツ | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/06/16
    新聞広告の「サンヤツ」。「タテ三段分のスペースを八等分したところからそう呼ばれる」。「三段八割」とも。
  • KARAIMO BOOKS | daily-sumus

    日は天気も良く、気温もおだやか。三条へ出る用事があったので、用事をすませてから、古ツアーを行う。丸太町から百万遍あたりを歩く。竹岡書店まで行って引き返してきたところ、吉岡書店の前で古ソムリエにバッタリ遭遇。よく会うなあ。ブックマーク・ナゴヤのこと(リブロ名古屋店のスムース棚をアップしました)など、立ち話。すると、日オープンの古屋があるという耳より情報が出た。ガケ店長からの情報らしい。その名は「KARAIMO BOOKS」(からいも・ぶっくす)。ソムリエは仕事に行く途中なので、こちらだけガケ店長の指示通り、バスで移動。大宮通と上御霊前通の交叉点を西へ入ってすぐ(上御霊前通が分かり難くて閉口した。よく地図で確認を)。 町家を改造したなかなか小粋な造り。このカルチェにはこういう若い人達の店などが増えている。表に百均棚があるのが、何はともあれ、ほめて上げたい。なかから『図案辞典』(志村

    KARAIMO BOOKS | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/03/12
    『図案辞典』、どこか他のところでも紹介されてたような……。後で調べよう。
  • 本の虫 | daily-sumus

    『遊心』5号(古書ダックビル、二〇〇九年二月四日)を頂戴した。今回の巻頭エッセイは磯部孟生氏の「の虫」。紙魚(衣魚、蠹魚)についての考察。シミがい荒らすのではなく、フルホンシバンムシが犯人であること、その名前の東西の由来などを述べておられる。 ちなみになどの害虫について実際的かつ写真も多くて参考になるのは『文化財害虫事典』(クバプロ、二〇〇四年)。文化財虫害研究所という団体もある。 ということで、このところ安い和ばかり買っているため、虫いには悩まされている、というか、そのおかげで古いが手に入る。もちろん、ほんの参考程度にしかならないが、ガラス越しに見たり、写真版で見たりするよりも、実物に手で触ることは大切だ。 その一例、見るも無惨な饗庭篁村(あえば・こうそん)の『勝鬨』(和田篤太郎、一八九〇年)。篁村二十五歳の作。このころがいちばん油の乗っていた時期のようだ。口絵は月岡芳年

    本の虫 | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/02/16
    実際に虫に食われている本。初めて見ました。
  • daily-sumus : いつも新鮮な

    mojiura
    mojiura 2009/02/09
    「バャリースオレンヂ」。一九八七年から「バヤリースオレンジ」とのこと。
  • daily-sumus : 町場の文字力

    林蘊蓄斎の書物な日々京都国際マンガミュージアム(元・龍池小学校)の西側の通り(両替町通)にあった看板。コンクリート片の重しが効いている。

    mojiura
    mojiura 2009/02/04
    赤字のところだけ読むと「駐禁」となり、日常用語と一致する。なんだか素敵と思った。
  • 金石学 | daily-sumus

    島田庸一編述『小学博物金石学,下』(梶田喜蔵、北村幸太郎、前川善兵衛、一八八二年)。下卷のみ200円だった。文は木版刷、貼り込みの図版は銅版画に木版刷(?)の彩色。雲母(キラ)で表現しているのが注目に値する。この書物については「明治の鉱物学教科書(和)に影響をあたえたドイツ鉱物学書について」に触れられている。 《明治14年(1881),小学校教則綱領が制定され,小学中等科・高等科に「博物」が置かれ,その一科として金石(鉱物)が選ばれた。教科書は明治19年の小学校令で文部大臣の検定したるものに限ると定められたが,それ以前は自由採用の時代であり,金石に関する教科書が和装で次々と刊行された。》 《博物学に図は欠くことができない。これらの教科書でも鉱物結晶の説明に図を加えるものが多く,中には彩色を施した印象的な教科書も作成された。島田庸一編『小学博物金石学 附金石一覧図』(明治15)や大坪源

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    mojiura
    mojiura 2009/01/29
    あ、点がある「石」だ! 「第」の冠もちょっと不思議な感じです。
  • 組版ハンドブック | daily-sumus

    『組版ハンドブック 和文活字見帳』(凸版印刷株式会社)を頂戴した。いつごろのものだろうか? 発行年が明記されていない。記載されている教育漢字表が996字となっている。これが正式に制定されたのは一九七七年だが、新たに教える漢字115字が決まったのは一九六八年である。また巻末の住所表示に郵便番号が記載されていない。五桁郵便番号の導入はやはり一九六八年の七月一日である。ということで、一九六八年ごろの刊行物と思っておこう。 『spin』の組版をするときに、いちおう参考にしたのは『小塚明朝』(アドビシステムズ、1997)の見帳だが、この凸版の見帳はページそのままの組版が判型や組方向によって数多く例示されており、その点では、実際にすぐに使える見帳になっている。 『spin』のレイアウトをしていて、今でもまだ迷うのはルビのサイズ。小さ過ぎると読めないし、大きいと邪魔だ。このをパラパラやっている

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    mojiura
    mojiura 2009/01/27
    『組版ハンドブック 和文活字見本帳』(凸版印刷株式会社)、欲しい、とても欲しい。
  • ビルマ戦記 | daily-sumus

    瓜生忠夫編『ビルマ戦記』(教養社、一九四四年三版)。カバーがあるはずだが、失われている。天神さんで、百円。瓜生忠夫(うりふただを)は北野中学、東大文学部から日映画社に入社、脚映画論を執筆している。 まず何と言っても文字に惹かれた。高橋錦吉を連想させる手書き明朝体だ。デザイナーの記名なし。次に数多く入っている写真も悪くない。クロースアップの多い FRONT ふうというか LIFE ふうである。 しかしこれを買う決め手は遊び紙に貼られていたレッテル。「阪神電車直営/阪神マート」。阪神電車は一九〇五年に大阪(出入橋)~神戸(滝道)間を開業した。翌年、梅田まで延長。一九三三年には商業施設「梅田阪神マート」を梅田駅に設けている。このレッテルのすぐ下のところに「20. 12. 7」と書いてあるが、昭和二十年十二月七日という意味だろうか? 文では林田重雄の「カメラ従軍記」がなかなか迫真。 《ピン

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    mojiura
    mojiura 2008/10/10
    「戦」の、「口」ふたつの部分が、くっついてる。思ったほども違和感はない。
  • 宮澤賢治全集 | daily-sumus

    『宮澤賢治全集』(十字屋書店、一九四〇年、装幀=高村光太郎)。とりあえず、いいかげんな修理ではあるが、函を直して、架蔵に耐えるようにした。ほとんど手を入れてない第一巻を見ていただくと分かるように、函の背の巾よりも胴体の方がふくれている。この状態で何度も出し入れしたためか、三巻、四巻の函は分解してしまっていた。 ボール紙で裏支えをして背の巾を広げ、和紙(以前『易経』の端をバラしたのがあった)で不細工だが角を補強した。三巻と四巻で和紙の色が違うのは、三巻にだけ「紅茶」を少し塗ったため。紅茶染でなじませたわけである。四巻は明日の朝の紅茶で。どうしてこの二つの巻がひどく壊れたのか? 三巻は「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」など、四巻は「どんぐりと山」「注文の多い料理店」などに当てられている、からだろうなあ。それぞれに次のように始まる「序文」が付いている。 《イーハトーヴオは一つの地名である。強ひて

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    mojiura
    mojiura 2008/03/04
    「宮」の字の「呂」が「Z」に見える。……って、どうでもいい話ですね、すみません。
  • 訴訟提綱 | daily-sumus

    土居徹編纂『訴訟提綱 戸婚之部 雑纂之部』。ボーボーの付箋に圧倒されて購入、100円。この巻には刊記がないが、大阪の鹿田静七から明治八年に七冊で刊行されている。和綴木版刷、上手な彫師を使っているためか、文字はじつにスッキリ。 小学生に辞書の厚味が倍くらいになるほど付箋をつけさせる勉強法をTVで見たが、そんなに効果があるのだろうか。深谷圭助・立命館小学校教頭の著書『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』(すばる舎、二〇〇六年)が火種のようだ(?)。たしかに辞書を引くのは楽しいことではあるが、子供のやわらかい頭を辞書の項目で満タンにするのもちょっとさびしい。 ÷ 五車堂・久保田厚生さんが寄稿している『ふぐるまブレティン』81号(文庫の会、一九九一年五月一日)をある方より頂戴した(久保田さんについては拙著『古屋を怒らせる方法』に一文があるのでお読みいただきたい)。「過去・現在・未来ー目録の時代

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    mojiura
    mojiura 2007/11/20
    「たしかに辞書を引くのは楽しいことではあるが、子供のやわらかい頭を辞書の項目で満タンにするのもちょっとさびしい」とある。納得。でもこれって、バランスを見出せない、永遠のトレードオフ。
  • ルナアル日記 | daily-sumus

    ルナアル『ルナアル日記 1904-1906』(白水社、一九四二年六版)。昭和十年から十三年にかけて七冊刊行されたうちの一冊。この巻は全体に日記というより、メモというかアフォリズム風である。 《村長としては、私はよく注意して田舎道をちやんとさせておかねばならぬ。詩人としては、手入れの悪いままにして置く方が好きだ。》 《*文学を商売とすることの嫌悪。既成の掟に従つて歪められた生活をすることの嫌悪。読者に焦点を合せてずらした真実に対する嫌悪。 *これらの覚書は私の毎日の祈りだ。》 《私の著書は私からすつかり離れてしまつたので、それらのにとつて私は既に後世の人間みたいなものだ。で、私の極めて明瞭な批判はかうだーー自分は決してこんなものは読み返さないだらう、と。》 ルナールに関して神戸のKさんよりメールをいただいたので紹介しておく。 《岸田國士訳ルナアル『博物誌』、余白の違い。興味深く読みました。

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    mojiura
    mojiura 2007/11/15
    「妻はやおら三センチ角の塊を」
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