米ミシガン州デトロイトでは、空き地に都市菜園を作る取り組みが行われている。研究によると、このような緑地を増やしたり、空き地の草刈りをしたりするだけでも犯罪率の低下につながっており、米国のさまざまな都市でも同様の効果が見られるという。(PHOTOGRAPH BY MELISSA FARLOW, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ミシガン州フリントに住むダーナル・イシュメル氏の自宅そばの空き地には、腰ほどの高さまで雑草が生い茂っていた。あまりに荒廃した雰囲気だったので、「外に出たくもありませんでした」という。「あたりにはイヌがたむろしており、草で対向車が見えず運転すらできない場所もありました」 それが約10年前の姿だった。当時、2014年に水道の汚染問題が明らかになる前のフリントは、凶悪犯罪率が高いことで有名だった。米連邦捜査局(FBI)のデータによると、2012年にフリン