「消火器」は「火を消す道具」、「給水」は「水をもらうこと」――。被災時に外国人に情報を伝えるには、外国語よりも分かりやすい日本語が効果的だと、青森県弘前市の弘前大学社会言語学研究室が「『やさしい日本語』版災害基礎語彙(ごい)100」を作った。阪神大震災の起きた17日に合わせてホームページで公表する。 用語集作りでは、1983年の日本海中部地震と95年の阪神大震災で被災した児童の作文集をもとに、使う頻度の高かった災害用語100語を選んだ。そのうち日本語能力試験1、2級以上のレベルの47語について「やさしい日本語」への言い換えを併記した。 例えば、「大震災」は「大きい地震」、「懐中電灯」は「手に持つ電気」とした。声に出して耳で理解できるか、外国人20人に聞き取ってもらうなどチェックもした。 阪神大震災で大勢の外国人が災害情報から取り残され、2次被害の危険にさらされたことが今回の用語作りの