記録によれば、人類は古代ピラミッド時代には石材を運ぶ際のオリーブオイルを潤滑剤として使用していたという。人類と潤滑油の歴史は機械文明が発生する以前から、連綿と続いてきた。 英国に本拠を置くカストロールは、サーチャールズ・ウェイクフィールドが19世紀末に設立した「ウェイクフィールドモーターオイル」にそのルーツを持つ。20世紀に入ると、ウェイクフィールドは自動車と航空機に興味を持ち始め、その動力源であるエンジンが求めるオイルの開発に着手。植物油の「ひまし油」を混合することで低温から高温まで高い性能を維持することに成功した。 ウェイクフィールドはそのオイルにひまし油(Castor oil)からとった「Castrol」をブランド名に冠した。 余談ではあるが「ひまし油」ベースのオイルでもっとも有名なのがカストロールのR30(すでに製造は終了)で、2サイクルエンジンの混合燃料(ガソリンに潤滑油を混ぜる