新年度を迎え,地域ポータルサイトの企画が各地で持ち上がり始めている。今回は,地域に根付いたWebプランナーが,制作プロジェクトに参画する際の課題について取り上げる。 地域ポータル案件は,商用サイトより難しい SNSやCMSの普及で,地域ポータルサイト構築の敷居は低くなっている。小規模事業者は,IT・通信関連企業団体,SOHO団体,NPO等で結成した制作委員会に参加することがあるだろう。あるいは自ら自治体の制作事業者公募に名乗りを上げるかもしれない。地域ポータル案件は,地場での足場を固めるための,またとないビジネスチャンスに見える。 ところが,膨大な企画書を作成し,打合せを繰り返しても,一向に形にならないことがある。なんとか開設できたとしても,1~2年で維持が難しくなり,閉鎖にいたることもある。地域ポータル案件の企画は,企業案件の何倍も難しい。 「地域住民一丸となった,コミュニティ再生」とい