チラシが響かない現状をデジタルで革新する 新聞購読率が20代の若者で平均6~7%しかなく、60代でも50%台になっている中で(※)、地域の小売店の広告媒体としてのチラシ効果が疑問視されるようになった。一方で、共働き世帯が増え、日用品の買い物のための時間は限られている。毎朝、専業主婦がチラシをじっくり読み込んで買い物をするというようなスタイルは過去のものとなろうとしている。 生活者と販売店を結ぶ情報は必須なのに、チラシは十分届いていないという現状。そこに斬り込み、チラシ情報のデジタル化を推し進めたのが「トクバイ」だ。その事業は、小売店を巻き込んだ流通イノベーションの可能性を秘めている。 トクバイは2013年にクックパッドの事業部としてスタート、2016年に同社から独立する形で株式会社トクバイが誕生した。サービス開始からは5年目、会社としては3期目を終えたスタートアップが提供するサービスだ。