ホルテック社が使用済み核燃料貯蔵施設の建設を計画している場所は、米ニューメキシコ州カールズバッドから約55kmのところにある。(PHOTOGRAPH BY SAMMY FELDBLUM) 原子力発電は、温暖化の解決策として喧伝されることがある。世界は化石燃料から環境に優しいエネルギー源への移行を模索しているが、電力需要は増加の一途をたどっている。原発なら、ひとたび稼働すれば、温室効果ガスである二酸化炭素を排出することなく、曇りの日も風のない日も電気を生み出す。(参考記事:「ナショジオが伝えた原子力時代の幕開け」) 現在、1年間の発電量のうち、原子力発電が占める割合は世界で約11%、米国では20%となっている。原発推進派は、化石燃料による火力発電とすぐに置き換えられ、同時にますます増えるエネルギー需要を満たせる発電方法は原子力発電だけだと信じている。 しかし、原子力発電を行えば放射性廃棄物が