「これからのメディア企業はどうすればいいんでしょう」という質問を受けることがよくある。 僕の答えは決まっている。 「地方紙はネット上でも地方紙である必要はない。若く優秀な技術者を一人雇用するだけでいいんです。裁量権を与えてメディア企業ならではの新しいネットサービスを開発させればいいんです」。 そんな理想的な技術者に会った。IBC岩手放送の上路健介氏だ。 岩手放送には以前から注目していた。まだツールバーが珍しかったころに、岩手のテレビ局がツールバーを開発していた。衝撃的だった。 僕もブログやポッドキャストなど新しいツールに次々と挑戦しているのだが、岩手放送のポッドキャストの開始は、この「IT潮流」よりも早かった。 「岩手放送に猛者がいる」。ずっと気になっていた。 その猛者が、上京を機に会いにきてくれた。 初めて会う人間同士がこれほど話が合うことがあるものかと思うほど、意気統合した。ネット時代