G大阪・西野監督「マイアミの奇跡」再現へ勝負ネクタイ!…トヨタ・クラブW杯 マンU戦が行われる横浜国際競技場に臨むグラウンドに入るG大阪・遠藤(右は加地) 待ち望んだ夢対決。マンU撃破に燃えるG大阪の西野監督が「横浜の奇跡」を起こす。アジア王者の威信をかけた大一番。横浜市内で非公開練習を終え、強い決意を打ち明けた。「雰囲気だけではもったいない。100%の力を出し切って相手を本気にさせたいよね」何が起こるか分からないのが勝負の世界。ちょうど12年前の熱狂を思い起こしながら、静かに戦略を練っていた。 1996年のアトランタ五輪。若き日本を率いた男は、ブラジルを1―0で破る「マイアミの奇跡」を演出した。「オフィシャルな大会でマンUと対戦できる。監督として喜びを感じてるよ…」あの歓喜を再現するための、タッチライン際の采配合戦。敵将にも、万感の思いでぶつかる。 試合当日のスーツ姿。歴史的一戦へ“勝負
G大阪西野朗監督(53)が奇跡の勝利へ布石を打った。18日のマンチェスターU戦に向けて16日、右ひざ半月板を痛めているMF二川孝広(28)を大阪から呼び戻し、横浜に滞在中のチームに緊急合流させた。戦力として計算できる状態ではないが、「チームになくてはならない存在だし、多少の可能性があるなら(マンU戦の)18日まで待ちたい。絶望的な状況ではない」と話し、二川がベンチ入りすることが濃厚となった。 この日の練習は冒頭の15分だけが公開されたが、二川は少し足を引きずり気味に歩いてリハビリした。柳田ドクターは「(出場は)難しい部分はある。2日間でどこまで戻るか…」と厳しい状況を説明した。 次の試合が通常の国内公式戦なら、リハビリに専念させている。ただ、相手は欧州王者のマンU。金星を挙げるには理屈では説明できない力が必要になる。二川はG大阪を支え続けてきた功労者。「二川の分も」と結束が強まれば、不可能
ファーガソン監督警戒「エンドーはスター」 トヨタ・クラブW杯に出場する欧州代表マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督(66)は16日に横浜市内で会見を行い、18日の準決勝(横浜国際)で対戦するアジア王者G大阪の警戒すべきキーマンにMF遠藤保仁(28)を挙げた。会見に先駆けてアデレードを破ったG大阪の準々決勝の映像をチェック。日本代表でも中心選手として活躍するMFを本気で封じ込みにかかる。 【クラブW杯】 世界の名将が認めた。マンチェスターUの監督に就任して23年目。2度の欧州CL制覇やプレミアリーグ優勝10度の実績を誇り、エリザベス女王からナイトの称号を授かった「サー・アレックス」が遠藤の名を挙げた。 「エンドーはスター選手。(アデレード戦では)ゴールも決めた。通常の位置からスタートして18分で位置を変え、センターフォワードの後ろや左サイドにも入った。巧みなポ
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◆ 逆境こそ見せ場!“マイアミの奇跡”を再び ◆ 百戦錬磨の名将の口からはネガティブな発言しか聞こえてこなかった。「向こうにウイークポイントはないよ」。マンU対策を聞かれると、ポーカーフェースの西野監督は思わず顔をゆがませ、苦笑いを浮かべるしかなかった。 アデレードとの激闘を制した翌日、横浜市内のホテルに到着した指揮官は13日のトットナム戦のDVDを部屋に持ち込み徹底研究。“欧州マニア”でマンUの実力は熟知しているはずだったが、映像を見れば見るほど“赤い悪魔”への畏怖(いふ)心は増幅するばかりだった。 「1対1では当然、2対1でもいろんな状況において難しい」。バロンドール(欧州最優秀選手賞)受賞のC・ロナウドに、イングランド代表FWルーニー、アジアの英雄FW朴智星…。次元を超えたスピードやテクニックに「ボールに触らせてもらえないかもしれないし、体にも触れさせてもらえないかもしれない」
G大阪・二川、大一番あきらめない!…トヨタ・クラブW杯 奇跡への思いは同じだ。G大阪の「10番」が奮い立った。MF二川孝広(28)が執念の帰還を果たした。 先月20日に右ひざ半月板を損傷。復帰戦となった準々決勝のアデレード戦(14日・豊田ス)で、再び同じ個所を痛めた。15日に精密検査を受け、一時はマンU戦の欠場を覚悟した。だが、強い気持ちが戦列へ戻してくれた。陸路で横浜入りしたこの日は、軽いランニングなどの完全別メニューで調整。「この2日間で、どれだけ動けるようになるかという状況です」(柳田チームドクター)と一進一退の状況は変わらないが、西野監督は「チームになくてはならない存在。可能性があるなら18日まで待ちたい」と祈るように両手を合わせた。 正確な技術に巧みなスルーパス…。アデレード戦では、再三の決定機を演出した。大会中には「こんなチャンス、プロで1回あるかないかやからね…」と意気込んで
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