絵本専門店「ブックハウスカフェ」で絵本を選ぶ親子=2022年9月11日、東京都千代田区 紙の出版物の販売が落ち込む中、絵本の売れ行きが好調だ。書店の専門コーナーでは、親子連れだけでなく、「自分用」の絵本を買い求める大人も珍しくないという。コンテンツが多様化し、ウェブ動画を楽しむ乳幼児も増えている現代。なぜ、昔ながらの「紙の絵本」の人気は陰らないのだろうか。(時事ドットコム編集部 谷山絹香) 【過去の特集▶】時事ドットコム取材班 / #データの深層 「めくる楽しみ」 「ブックハウスカフェ」の店内で読み聞かせをする親子=2022年9月11日、東京都千代田区 2022年9月中旬の週末、東京・神保町の一角にたたずむ絵本の専門店「ブックハウスカフェ」は親子連れで賑わっていた。「ねえねえ、これ読もう」。そうせがまれた30代の女性は、ほほ笑みながら2歳の長女を膝の上に座らせ、ゆっくりと読み聞かせを始めた