(CNN) 過去50年で最悪の洪水に見舞われているタイで死者が増え続けている。災害対策当局によると、豪雨をもたらしたモンスーンの季節が始まって以来の死者は、1日までに少なくとも381人に達した。 同国厚生省によると、洪水関連で最も多いのは溺死と感電死だという。 首都バンコク中心部の繁華街は今のところ大きな洪水は免れているが、周辺の各地は胸や腰までの高さの水に浸かった。住民は船に所持品を山積みにして水没した通りを行き来している。 駐タイ米国大使は31日、「バンコク中心部では最悪の事態は終わったようだ」との見方を示す一方、約200万人が今も洪水の影響を受けていると指摘した。米国は総額110万ドルの援助を表明している。 ボランティア団体などは、今後数日から数週間で下痢やデング熱、マラリアなどの感染症が広がる恐れもあるとして注意を呼びかけている。 インラック首相は、バンコクの運河や海への排水作業を