ダール・ラーセン『モンティ・パイソン、シェイクスピア、及びイングランドルネサンス演劇』(Darl Larsen, Monty Python, Shakespeare and English Renaissance Drama(Mcfarland, 2003)を少し前に読んだのだが、この間の歴史コミュニケーション研究会の映画研究発表会つながりで紹介しておいたらいいかもしれないと思うので簡単にレビューしようと思う。 本書の序論で述べられているように、シェイクスピアとモンティ・パイソンの最大の共通点というのは、この二つは'Englishness'(イングランドらしさ)というもの、もっと言えばイングランド的ユーモアを象徴する、イングランド文化史上最も正典的なクリエイターであるということである。この本はシェイクスピア及びその他の正典的な英国ルネサンスの劇作家たちの作品とモンティ・パイソンを演劇性、ユ