MonotaRO(モノタロウ)は2022年4月から稼働を開始した物流拠点「猪名川ディストリビューションセンター」(猪名川DC、兵庫県猪名川町)を2022年5月24日に公開した(図1)。800台もの無人搬送車(AGV)を導入し、作業者の歩行を徹底的に削減して生産性を向上させる。機械製品や電気製品の組み立て・加工工場ではなかなか見られない、物流倉庫ならではの方法でAGVを運用している。
![作業者が歩く代わりに800台のAGVがひたすら働くモノタロウの物流倉庫](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3aafd81177d41be1ba79a1736eda04dc3c1a7521/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F00138%2F053001051%2FinaDC_sns.jpg%3F20220512)
大阪市で住民票などの証明書発行業務を担う基幹システムが停止。復旧まで21時間を要し、8000件近い証明書発行業務に影響が及んだ。原因はOracle Databaseのクラスタ機能に潜むバグだった。ネットワークの不調をきっかけにシステムが停止し、再起動もできなくなった。米オラクルはバグの存在を把握しながら対外開示をしていなかったとみられる。 2019年6月7日午後0時5分頃。大阪市内の24の区役所や出張所、梅田・難波・天王寺のサービスカウンターで、住民票の写しや記載事項証明書、国民健康保険や税務関連の証明書などが印刷できなくなった。金曜日の昼休みということもあり、週内に書類を発行してもらおうと区役所など窓口に来ていた住民からは悲鳴と怒号が上がった。 同じ頃、大阪市西区の阿波座にある大阪市ICT戦略室も騒然としていた。システム障害を知らせる警報が鳴り、各区役所からトラブル発生を知らせる電話が相
京都市は2017年10月11日、NEC製メインフレームで稼働している基幹業務システムの刷新プロジェクトについて、バッチ処理プログラムの移行業務を委託していたシステムズ(東京・品川)との業務委託契約を解除したと発表した。作業の遅れで京都市は既に稼働時期を2017年1月から2018年1月に延期していたが、それがさらに遅れて2020年になる見込みである。新システムの稼働時期は、当初予定よりも3年以上の遅れとなりそうだ。 京都市は2014年から81億円を投じて、国民健康保険や介護保険といった福祉系のほか、徴税、住民基本台帳の管理など18業務を担っている基幹系システムの刷新プロジェクトを進めてきた。現行システムは30年前に稼働し、COBOLで構築している。 既に京都市は、福祉系のオンライン処理の刷新を予定通りに終了させている。地場のITベンダーなど5社が落札し、COBOLプログラムをポルトガルのアウ
前回は、プロフィタブル・デザインのキーファクターの一つである「設計高度化」について解説した(もう一つのキーファクターは「固定費マネジメント」)。この設計高度化とは、設計ナレッジを常に改訂し、全員力で設計を改善していくことだ。そのためには、設計ナレッジを可視化・標準化しなければならない。設計標準化は設計高度化のベースであり、避けて通れないテーマである。 近年、設計標準化に関しては、独Volkswagen社の「MQB」やトヨタ自動車「TNGA」など自動車業界の取り組みが目立つ。それ以外の業界でも、多くの企業が設計標準化は必要だと考えているし、挑戦すべきテーマだと口をそろえる。 しかし、設計標準化は、30~40年前から叫ばれ続けてきながら、なかなか定着しないテーマでもある。口では挑戦すべきだといいながら、実際にはやりたくないという設計者も少なくない。いわゆる「総論賛成、各論反対」の代表例なのだ。
第0回 あらためてRuby入門 まつもとゆきひろ氏自身による「Ruby入門」をお届けします。日経Linuxの連載開始前の特別企画(2005年4月号)として,Rubyが他のスクリプト言語やオブジェクト指向言語とどこが違うのか,なぜ便利なのかを中心に解説してもらったものです。 ● 基本と他言語との違い ● 実装とRuby誕生の秘密 第1回 プログラミングとオブジェクト指向の関係 プログラマを目指す人々の中にも,「オブジェクト指向は難しい」とか,「なかなか分からない」という印象を持つ方が多いようです。そこで,Rubyを題材にオブジェクト指向という考え方について説明していきます。 ● その1 ● その2 ● その3 第2回 抽象データと継承 オブジェクト指向プログラミングを構成する3原則のうち,前回は「ポリモーフィズム」を学びました。今回はオブジェクト指向の歴史を復習した後,残りの「データ抽象」と
図1に示す(1)から(3)までの麻雀(マージャン)の手牌があります。「あがり牌」はすべて山からツモったものとし,リーチはかけていません。またドラやハイテイ*1なども関係ないものとします。これらの役を判定して,親の場合の点数を計算するプログラムを作ってください。 「ややこしや~ややこしや~」というのは野村萬斎ですが,思わずそううなってしまうことがプログラミングをしているとよくあります。今回の麻雀の役判定は,考えれば考えていくほどややこしく,そうしたものの代表と言えるでしょう。排他処理や優先順位が複雑にからんでいて一筋縄ではいきません。 今回はややこしい組み合わせを解決する方法を考えてみます。麻雀になじみのない方も,ちょっとしたパズル気分で試してみてください。 麻雀の役を考える 麻雀を知らない方のためにルールをおおざっぱに説明しておきましょう*2。麻雀の牌には,大きく分けて「萬子(マンズ)」「
XHTMLの制作でもっとも難しいのは「どの要素を使ってマークアップするか」という判断である。正解がひとつの場合もあれば、ふたつ以上の場合もある。人間の判断に負う部分も大きいので、あるマークアップを適切に感じる人もいれば感じない人もいる。シチュエーションごとの一般的なマークアップ例を見ていこう。 画像(img要素)を見出しとするのは悪か? 「見出しとして埋め込むのはテキストだけであって、画像(img要素)を埋め込むのは正しくない」と勘違いしている人が意外と多い。特にテーブルレイアウトに慣れ親しんでいる人は、Webページにとって骨格である「見出し」をきちんとマークアップするという発想がなく、見た目として「見出し」のように見える画像を置いておけばそれでオーケーと判断してしまうケースが多いようだ。 構文的なことをいえば、どの文書型であっても、h1~h6要素はテキストだけでなくインライン要素を含むこ
「倉庫番」*1というゲームをご存じでしょうか。図1のように盤面にはいくつかの「荷物」とそれを運ぶ「人」がいます。人は1個の荷物を押して運ぶことができます。荷物を引っ張ったり,二つ並んだ荷物を同時に押して運ぶことはできません。人と荷物は縦横4方向に動けますが,壁のある位置には進めません。人を使って盤面上の荷物を動かし,すべての荷物を目的地(ゴール)に収めることができればゲーム・クリアとなります。図1の問題を解くための手順を示すアルゴリズムを作ってください。 友人たちと車でスキーに行くとき,いつも困るのは「トランクへ荷物を詰め込む順番」です。大きなスキー靴やかさばるスキーウエアを詰め込んでいるうえ,人によってはゲーム機や本を持ってきたりするので,各自の荷物の量がまったく違うのです。狭い車のトランクには,これら荷物をうまい順番で入れていかないとなかなか全部収まりません。寒い冬の夜中にごそごそと詰
コミュニケーションビジネスアヴェニューは5月2日,オープンソースのソーシャルブックマーク構築ツール「Pligg9.1」の日本語版を無償公開した。 PliggはDiggのような,ユーザーがブックマークを共有できる読者参加型ニュースサイトを構築できるツール。ユーザーは記事をブックマークするとともにタグを付加することができ,多くの読者にブックマークされた記事がサイトの上位に表示される。このようなソーシャルブックマークは,代表的なWeb 2.0アプリケーションのひとつとされる。 コミュニケーションビジネスアヴェニューは2006年からPligg8日本語版を配布している。PliggのバージョンアップにともないPligg9.1を日本語化して配布を開始した。日本語化とともに,タグ機能の修正,MYSQLのEUC-JPコード対応を行ったという。 Pliggを実際に使用することのできるデモサイトも開設している。
前回の記事で説明したように,ボタンというUI(ユーザー・インタフェース)部品だけでも,いろいろと見るべきポイントがあります。ましてや,画面をや,です。ユーザーに何かをしていただく場合には,本当に様々なことを考えて設計する必要があります。今回は,アンケートや会員登録画面で,思うところをまとめてみました。ご参考になれば幸いです。 画面遷移のパターンは大きく四つ アンケートや会員登録を行う場合,大きくは四つほどのパターンに分けられると思います。【1】最初にmailアドレスを登録してもらい,そのアドレス宛に入力画面のURLを送付して入力してもらう形式。システムとしては少し複雑になりますが,有効なmailアドレスを取得できるのは,運営を考えると非常に有効です。【2】単純に一画面で完結する入力画面。【3】複数画面で進んでいく方式。そして,【4】ECモールのように予め会員登録がされている場合のアンケート
今回は「URIの使いやすさ」について考えてみたいと思います。URIの使いやすさ,というのは,ウェブサイトやウェブ・アプリケーションにおいて,どういうURIでそれぞれのページにアクセスできるようにすると,利用者は使いやすいのか,ということです。つまりは,どのようにURIを設計するのがいいんだろう,ということです。URIの設計については,これまでもいろいろなところで議論がなされていますので,それらの議論や動向などを見ながら,考えていきたいと思います。 URIを話題として取り上げようと思ったのは,4月の4,5日に行われたYAPC ASIA 2007(YAPCはYet Another Perl Conferenceの略)で,Six Apartの創業者でMovable Typeの生みの親であるBen Trott氏がSix Apartのサービス「Vox」について発表を行ったとき,「Voxの出力するRS
前回までは,主にクロスサイト・スクリプティングのぜい弱性とその対策について解説してきた。最終回となる今回は,クロスサイト・スクリプティング以外の「インジェクション系」ぜい弱性について解説する。具体的には,SQLインジェクション,OSコマンド・インジェクション,HTTPヘッダー・インジェクション,そしてメールの第三者中継である。 SQLインジェクション対策にはバインド変数の利用が最適 まず,SQLインジェクションから見ていこう。対策には二つの方法がある。一つは,SQLの「バインド変数(注1)」を使う方法である。バインド変数の書式はプログラミング言語によって異なるが,一例として,Perlを使った場合に,パスワード認証のSQLをバインド変数で書き換えた例を示す(図1)。 (注1) 「準備された文(Prepared Statement)」というのがJIS SQLでの用語だがあまり普及していない。バ
前回はクロスサイト・スクリプティングのぜい弱性を突く攻撃の対策としてのHTMLエンコードの有効性を述べた。ただ,HTMLエンコードだけではクロスサイト・スクリプティング攻撃を完全に防御することはできない。そこで今回は,HTMLエンコードで対処できないタイプのクロスサイト・スクリプティング攻撃の手口と,その対策について解説する。 HTMLエンコードで対処できない攻撃には,次のようなものがある。 タグ文字の入力を許容している場合(Webメール,ブログなど) CSS(カスケーディング・スタイルシート)の入力を許容している場合(ブログなど) 文字コードを明示していないケースでUTF-7文字コードによるクロスサイト・スクリプティング <SCRIPT>の内容を動的に生成している場合 AタグなどのURLを動的に生成している場合注) 以下では,HTMLタグやCSSの入力を許容している場合と,文字コードを明
Weblioという人気サイトがある。調べたい用語の意味を,200以上の辞書から一度に検索できるサイトだ(参考記事,参考リンク)。2007年2月の実績は,900万ページ・ビュー,120万ユニークIPアドレスを誇る。驚くべきことに,このサイトのすべてのシステムは,ウェブリオ(Weblioを提供している会社)社内に設置された40~50台の中古パソコンでできている(写真1)。 このシステムをほぼ1人で作り上げたのが,ウェブリオ取締役最高技術責任者の佐々木亨氏(写真2右)である。ウェブリオに投資し,同社の社外取締役も務める紀信邦氏(写真2左)は「佐々木氏がいなかったら投資しなかった。彼がいなかったら,同じ事業をするのに10倍のコストがかかる」と語る。佐々木氏は,ハードウエア,ソフトウエア,ネットワークのそれぞれについて豊富な知識を持つ。「特にネットワークに強いのが大きい」と紀氏は評価する。 ウェブリ
Linuxでは,コマンドを使用する機会が多々あります。コマンドを実行する際には,その機能やオプションといった決まり事を知っておく必要があります。しかし,数多くの決まり事を覚えるのは困難です。 日経LinuxのWebサイトでは,各コマンドの決まり事,言い換えれば使い方を紹介した「Linuxコマンド集」を公開しています。基本的なコマンドからシステム管理に役立つコマンドまで,200個を超えるコマンドの使い方を紹介しています。 Linuxコマンド集は2006年3月1日,ITproに公開しました。公開後1年が経過したのを契機に,過去1年間でよく閲覧されたコマンドのトップ20を公開します。上位にランクされるコマンドほど,多くのユーザーが使い方を知りたいコマンドといえるのではないでしょうか。効率よくLinuxコマンドの使い方を覚えるときの参考にしてください。
●名称:Vine Linux 4.0 ●提供元:Project Vine ●URL:http://vinelinux.org/ ●対応機種:PC AT互換機,PowerPC搭載機 Project Vineは2006年11月22日,最新版となる「Vine Linux 4.0」を公開しました。Vine Linuxは,Project Vineが開発する国産のディストリビューションです。主な特徴は,(1)日本語対応が進んでいること,(2)動作の安定性を重視して開発されていること,です。 Vine Linux 4.0では,Linuxカーネルにバージョン2.6.16.29が採用されています。デスクトップ環境での主要ソフトウエアは,GNOME 2.14やX.Org X11R6.9.0です。また,さざなみゴシックをProject Vineが改変した日本語True Typeフォント「VLゴシック」がメニュー
皆さんは,業務や研究などでソフト開発を行う際に,どんなプログラミング言語をお使いでしょうか。試しに筆者が勤務する会社の知人に聞いてみると,COBOL,FORTRAN,C,C++,C#,VisualBasic(VB),Java,ABAP*1といった答えが返ってきました。皆さんの中には,これらの言語のほかにPerlやPHPといったスクリプト言語をお使いの方もいるかもしれません。 ここで紹介するRubyについて名前だけは聞いたことがあるという方も多いと思います(カコミ記事「Rubyの特徴」参照)。PerlやPHPと同じスクリプト言語です。ただし,Rubyはオブジェクト指向を意識して設計されているので,オブジェクト指向スクリプト言語と呼ばれることが多いようです。そのため,オブジェクト指向設計(Object Oriented Design)に基づいたプログラミングをする際にRubyは大きな効果を発揮
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