(a)水素透過号筋膜による水素分離の様子。H2分子は金属表面に吸着し、原子状のHに乖離して合金膜を通り抜ける。(b)プロトン(H+)-電子混合伝導性セラミックス膜。H2分子は膜表面で吸着・乖離した後、H+と電子にイオン化してセラミックス中を透過する。(C)今回研究開発したヒドリド(H-)-電子混合性セラミックス膜。H2分子は膜表面で吸着・乖離した後、膜から電子を受け取ってH-となりセラミックス中を透過する(出所:北海道大学) 北海道大学は9月26日、古くから知られるセラミックスである窒化チタン(TiN)のナノ微粒子膜が、常温で優れた水素透過性を持つことを発見したと発表した。 現在までにTiN微粒子からなる緻密膜を厚さ200nmまで薄くすることに成功し、厚さ5μmの銀パラジウム合金膜よりも室温で50倍高い水素透過速度を実現した。燃料電池用高純度水素をより簡単に供給できるようになると期待される
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