日本の獣肉食の歴史(にほんのじゅうにくしょくのれきし)では、日本(大和民族)における獣肉食の歴史について述べる。 日本では古来、食用の家畜を育てる習慣が少なく、主に狩猟で得たシカやイノシシの肉を食していた。仏教伝来以降は、獣肉全般が敬遠されるようになっていったが、日本人の間で全く食べられなくなったという時期は見られない。獣肉食に関する嫌悪感も時代とともに変わっていったが、おおむね、狩猟で得た獣肉は良いが家畜を殺した獣肉は禁忌、そして足が多いほど禁忌(哺乳類>鳥>魚)と考えられることが多かった(タコ・イカは毛が生えていない小型海産動物の魚介類とみなし例外)。江戸時代以降、魚肉より獣肉消費量が上回るのは第二次世界大戦後の高度成長期以後のことである。 鯨の骨で作られたとされる縄文時代の鍬(北海道室蘭市絵鞆半島出土、東京国立博物館蔵) 鹿の骨の装身具(東名遺跡出土) 旧石器時代の花泉遺跡からハナイ