社会の分断、民主主義の後退、経済格差の深刻化、人口爆発、核開発をめぐる不安、異常気象に大気汚染、そしてパンデミック……20世紀が幕を開けてから、世界は終末を迎えるのではないかと心配になるような問題が常に起きている。なかでも2020年は散々な1年で、良いニュースを挙げることの方が難しいほどだろう。 では、2021年はどうなるのだろうか。誰もが状況の好転を願ってやまないはずだが、英「ガーディアン」に記事を寄せた映画評論家によれば、映画の世界では実現してもおかしくない「最悪な2021年」が描かれた作品もあるという。 過去に2021年を描いたクリエイターたちは、どんな未来を予想したのだろうか。彼らの作品からどういったことが学べるのだろうか。前出の「ガーディアン」から一部抜粋しながら紹介しよう。 この先12ヵ月がより良いものに願いつつ、映画を観ながらまだ見ぬ脅威に備えておくべきかもしれない。 危機: