メタネーションは約1世紀前にフランスの化学者が発見した反応だ。まず、風力や太陽光など再生可能エネルギーを利用し、水を分解して水素を得る。次に水素と回収したCO2を反応させ、メタンを生成する。そのメタンは、船舶燃料や都市ガスなどに活用できる。 これまではメタン合成のためのコストや輸送、技術的な問題でメタネーションは試験段階におおむねとどまっていた。しかし、GHG排出実質ゼロのエネルギー需要が増える中で、変化が起きるかもしれない。 海運にとって、GHG排出実質ゼロの燃料を探し出すことは非常に重要だ。船配備の太陽光や風力発電システムでは大型船舶を動かすのに十分なエネルギーを生み出せない。国連の専門機関である国際海事機関(IMO)は18年、今世紀中のできる限り早期に国際海運分野のGHG排出量をゼロとする目標を策定した。国土交通省の目標は28年までに排出量ゼロの船舶を航行させることだ。 商船三井の理
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