小島庸平『サラ金の歴史』（中公新書） ９点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

4月14 小島庸平『サラ金の歴史』（中公新書） ９点 カテゴリ:歴史・宗教９点 アコムのラララむじんくん、アイフルのチワワのくぅ～ちゃん、武富士ダンサーズ。一定以上の年齢の人であればテレビCMがサラ金（消費者金融）のCMによって埋め尽くされていた光景を覚えていることと思います。 しかし、このサラ金の隆盛は2006年に制定され10年から完全施行された貸金業法改正によって終わりを迎えます。 サラ金を扱った新書というと、日弁連の会長も務め都知事選にも出馬した宇都宮健児がその問題を告発した『消費者金融』（岩波新書、2002年）という優れた本がありました。しかし、本書はそうした告発のための本ではなく、あくまでもサラ金を歴史の対象として扱い、「なぜ拡大できたのか？」「どのような人が利用したのか？」「なぜ厳しく規制されるに至ったのか？」ということを読み解いています。 このサラ金の歴史からは、サラ金業者の

[mutinomuti]

スラップ訴訟のあの企業や弁護士については書かれてないのかな

[kaikaji]

"借金をしてでも飲み会に参加して部下におごるような人間には出生の見込みがありました。一方で、こうした金は家計を管理する妻からの理解を得られにくい金でもありました。だからこそサラ金は金を貸し"

[tomokg]

令和の若者は消費者金融のティッシュ配りを知らない、とのつかみから引き込まれた。報道での借り手の事情しか知らず、サラ金業者にも経営努力があるところに妙に感心してしまった。

[ysync]

資産のある人は年利3%で回せれば万々歳なのに、年利15%を泣く泣く払ってる人らは沢山いてマッチングさせたさはある。それサブプライムかｗ／細野不二彦がダブルフェイス（サラ金モノ）を書いた切掛は何だったんだろ？

[goadbin]

面白そう。

[addwisteria]

これは読まねば。

[sunuopy]

サラ金の成長・技術革新史の対として近現代本邦の家計内部の力学や外部環境の変遷が浮かび上がる名著だった。スキャンダラスな記述は極めて抑止的ながら、内容それ自体が刺激的な一冊