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ブックマーク / fujipon.hatenablog.com (27)

  • 作家・伊集院静さんのこと - いつか電池がきれるまで

    www.daily.co.jp 伊集院静さん逝去。 胆管がんでの休養を発表されたのは2023年10月の終わりだったことを思うと、あまりに早い訃報に戸惑っています。 それと同時に、他者に極力負担をかけず、最期は夫人と一緒の時間を過ごして亡くなられたというのは、伊集院さんらしいな、とも思うのです。 73歳というのは、まだまだ活躍できる年齢ではありますし、2020年にはくも膜下出血から奇跡的な回復をみせて、健筆をふるっていらっしゃったのに。 伊集院静さんが書いたものを読むと、僕はいつも亡くなった自分の父親のことを思い出していました。 もう四半世紀前に亡くなった父は、生きていればもう80を過ぎている年齢で、伊集院さんより年上ではありますが、ギャンブル好き、酒好きで、男は仕事をして稼いできて、女は家を守る、という「昭和の男尊女卑価値観」を持ち続けていた人でした。 伊集院さんは、他人にも自分にも厳しい

    作家・伊集院静さんのこと - いつか電池がきれるまで
  • 「あなたには弱者の気持ちがわからない」という呪縛 - いつか電池がきれるまで

    ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ kawango.hatenablog.com これを読んで思ったことなど。 僕は川上さんのことがずっと気になっていて、著書も読んできたし、けっこうファンでもあるのです。 fujipon.hatenablog.com 冒頭のエントリも、川上さんは川上さんの目で見てきた世界のことを書かれていて、その率直さには頭が下がります。 「あなたには弱者の気持ちがわからない」っていう言葉は、僕もネットでよく浴びせられて、考え込んでしまっていました。 「なんだ医者か、勝ち組じゃん」 「親ガチャ勝ってるだろ」 「お前みたいな恵まれた立場にいるやつに、俺たちの気持ちはわからないよ」 もう10年近く前、ほとんど一睡もできずに働いていた当直の夜に、急性アルコール中毒で救急搬送されてきた若者がいました。 ぐったりしながらも必要な処置をしていたら、その若者は少し酔いが醒

    「あなたには弱者の気持ちがわからない」という呪縛 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2023/03/27
    かわんごさんが言ってることとは根本的に何かが違うと思うが、言語化は難しいな。優しさとか愚痴とか表面的な話ではないと思う。
  • 『はてなブックマーク』の終りとインターネット・ワンダーランド - いつか電池がきれるまで

    yoppymodel.hatenablog.com www.tyoshiki.com anond.hatelabo.jp 『はてなブックーマーク』界隈が、にわかに慌ただしくなっています。 というか、運営側が急にどうこう、というわけではなくて、人気ライター・ヨッピーさんの記事とそれに対する「はてなブックマーカー」たちの反応、さらにヨッピーさんがそれに反論し、いろんな人たちも顕名匿名で参戦しています。 ああ、なんかこの話題の記事に「いっちょかみ」しようとして人がワラワラ集まってくるブログの雰囲気って、なんか懐かしいなあ。 というわけで、僕も「いっちょかみ」してみます。 この「はてなブックマークにはもううんざり論」というのは、僕にとっては無縁な話ではなく、これまで何度も「もう廃止してしまえ」と書いては大バッシングされ続けてきたのです。 fujipon.hatenablog.com b.haten

    『はてなブックマーク』の終りとインターネット・ワンダーランド - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2023/02/28
    え、がんはってください。漫画あがってくるツールとして有能。
  • 『いつも「ここにいちゃいけない」気がする』人間として、50年間生きてみました。 - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp 『はてな匿名ダイアリー』をみていると、ときどき、「これは僕が書いたのではないか」と思う記事があります。 この『いつも「ここにいちゃいけない」気がする』は、まさにそのなかのひとつです。 僕自身、親の仕事の都合で子供の頃は何度も転向しましたし、高校も大学も昔からの知り合いとは切り離される場所に行くことになりました。 仕事をはじめてからも、医局人事で数年ごとの転勤を繰り返したり、研究生として臨床を離れたり、仕事を休んでいた時期があったりして、思えば、2~3年周期でリセットし続けているんですよね。 実際にそういう生活をしていると「居場所がない」「地元や長年の友人・知人がほとんどいない」ことへの寂しさはあります。 この年齢になっても、転校先の小学校で「地元のお祭り」で盛り上がっている同級生たちに「のれなかった」ときのことを思い出します。 その一方で、僕にはリセット

    『いつも「ここにいちゃいけない」気がする』人間として、50年間生きてみました。 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2022/08/25
    しねないから生きてるみたいなのはある。
  • 裕木奈江さんは「われわれは、みんなバカだから」と言っているのだと思う。 - いつか電池がきれるまで

    ちなみに私は色々と30年間経験した後に、「現実社会で違法とされている事はエンタメでも基表現を制限・禁止するべき」と思っています。 自由な娯楽を嗜むには一定以上の知性が必要で、そうでない人には自制が難しく作品に影響され自分勝手で感情的な行動をとりやすくなってしまう。— 裕木奈江 🧅 NAE YUUKI (@nae_auth) 2022年4月19日 b.hatena.ne.jp 裕木奈江さんのTwitterでの発言が物議を醸しています。というか、炎上しています。 実際は、このツイートは連続したツイートのうちの一つであり、「日ではゾーニングがうまく機能していないこと」「それが『世界の(先進国の)基準』とかけ離れてしまっていて、他国から奇異の目で見られがちなこと」を前提にしたものではあるのです。 ツイートというのは、短くまとめなければいけないので、色々とこぼれ落ちてしまうものがあって、裕木さ

    裕木奈江さんは「われわれは、みんなバカだから」と言っているのだと思う。 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2022/04/23
    こういう意見が読めて良かった。知性がないと言われてもそれは真摯に受け止めた方がよいというネットの風景があるよね。その再現に見えた。
  • 人びとを「プア」から「ワーキングプア」に全力でクラスチェンジさせようとしている国で生きるということ - いつか電池がきれるまで

    fujipon.hatenablog.com ※前回のこの記事の続きです。 anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp これらの『匿名ダイアリー』を読んだ人たちに知っておいてもらいたいのは、現在の日は、すでに、生活保護や低所得者への援助を積極的に行っている国ではない、ということなんですよ。 fujipon.hatenadiary.com こので示されるという統計によると、「日では必要な人の10~20%しか生活保護を申請しない」そうです。 子育て罰~「親子に冷たい日」を変えるには~ (光文社新書) 作者:末冨 芳,桜井 啓太光文社Amazon このには、こんなことが書かれています。 ごく簡単に言えば(「子育て罰」というのは)、子育てする保護者はそうでない大人に比べて賃金が低く、貧困に陥りやすいという課題を表現する「child penalty(チャイルド・

    人びとを「プア」から「ワーキングプア」に全力でクラスチェンジさせようとしている国で生きるということ - いつか電池がきれるまで
  • 「ホームレス」について、興味本位で書くことと『cakes』『note』の見世物小屋化 - いつか電池がきれるまで

    cakes.mu この記事が「炎上」しているというか、多くの批判を受けています。 僕も読んでみたのですが、なんとなく「取材」って言葉を使わなければ、もうちょっと風当たりは弱くなったのではないか、と感じました。 たとえば、「ホームレスの人たちと3年間付き合ってきてわかった、彼らのミニマリスト的生活術」とかいうタイトルにして「取材」という言葉を文中に出さなければ、こんなに叩かれることはなかった気がします。 『note』と『cakes』は、炎上しやすい題材をあえて扱っているのか、不祥事が多発したため、「炎上させたい人」に目をつけられているのだろうか(たぶんこの両方なんでしょうけど)。 3ヵ月くらい前に、ホームレスについて書いた、村田らむさんのを読みました。 fujipon.hatenadiary.com 村田さんは、長年「ヤバい現場」に自ら足を運んで書く、「実話系」のノンフィクションライターな

    「ホームレス」について、興味本位で書くことと『cakes』『note』の見世物小屋化 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2020/11/17
    村田らむさんは構図に自覚的だけどcakesの人は無自覚さがヤバい(村田さんでも危うさがないとはいえない) 記事取り下げや交流をするなとは言えないし言わないけど批判は免れないだろうと思う(文化人類学分野なら当然
  • 「風俗嬢とカツオの刺し身の違い」について - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp b.hatena.ne.jp 冒頭のエントリを実際に読むと、「風俗嬢とカツオの刺し身の違い」というタイトルは端折りすぎで、「新型コロナウイルスの感染拡大にともなう不況で困っている人がサービスや商品を『大安売り』するのを『ラッキー!』と喜ぶという点では、岡村隆史さんの発言も『上質のカツオの刺し身が安く買える!』という記事をもてはやすのも同じようなものではないのか?」という問題提起なんですよ。 「論理的に」説明するのは難しいかもしれないけれど、僕の考えを書いてみます。 この二つの事例は、「他者が困窮した状況で、自分が利益を得られることに疑問を感じず、無邪気に喜ぶ」という点では、同じベクトルではないか、と思います(カツオのほうのエントリには、「私は漁業者を支援することを仕事にしており、カツオ一釣りの漁師さんたちともお付き合いがあるので、この状況だとかなり厳し

    「風俗嬢とカツオの刺し身の違い」について - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2020/05/04
    風俗嬢も買って応援にはならんのかなとか / 風俗嬢はつらいも明るく頑張ってるもステレオタイプな見方だと思う。消極的選択でも自分自身のもので、それ自体がアイデンティティにつながるので(だから仕組みの方を
  • 「互助会」を好きにはなれないが、他人に読んでもらうのが難しい時代だ、とも思う。 - いつか電池がきれるまで

    www.tyoshiki.com 「互助会」か…… 個人的には、「なんでこんな低クオリティの『俺にカネをよこせ』としか書いていないようなエントリにたくさんブックマークがついて、人気になって『バズった(たくさん人が来た)!』とか調子に乗っているんだ……」とか思うこともあるわけです。 上記のリンク先で言及されているサイトがそうだ、というわけじゃないです。一押しされているパンメニューのランキングとか、がんばって書いたんだろうな、とは思う。その一方で、こういうリストって、せいぜいベスト3の「当に美味しかったもの」に絞るか、すべてのレシピを網羅したデータベースみたいなものにしか需要はないのでは、とも感じます。それこそ、クックパッド見ればいい、って思うもの。書く側としては、そこで「せっかく試したものを省く勇気」が持てない、っていうのも、ものすごくわかるのだけれども。 僕が個人サイトを運営しはじめた

    「互助会」を好きにはなれないが、他人に読んでもらうのが難しい時代だ、とも思う。 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2019/06/18
    読まれたい気持ちと目立ちたくない気持ちは併存するなあとコメント読みながら思った。
  • アメリカの銃規制と「はてなブックマーク廃止論」その後 - いつか電池がきれるまで

    僕はずっと、アメリカで銃規制に反対する人たちに対して、「まだ西部劇の夢から醒めない、アナクロニズムから抜け出せない存在、だと思っていました。そうやって、銃を持てる社会になっているからこそ、銃乱射事件が起こって多くの人が殺されていることが、なぜ理解できないのか?と。 でも、現地で生活をしていた人が書いたこのを読んで、その理由が少しわかったような気がしたのです。 fujipon.hatenadiary.com 2012年には、フロリダ州で17歳の黒人の高校生が自警団としてパトロールしていたヒスパニック系の男性に射殺されました。 オバマ大統領は、この事件に関して、自らの経験を語りながら、「こうして撃たれたのは自分だったかもしれない」と国民に対して痛切な訴えを行なったのですが、それでも、銃規制への道は遠いようです。 「全米ライフル協会」というのは、西部劇の世界を引きずっているような過激で時代錯誤

  • 「ブロガー」という業の深い人間のひとりとして、hagexさんの事件に感じていること - いつか電池がきれるまで

    昨夜、ワールドカップの日戦を観ながら、考えていました。 hagexさんは、この試合を観るつもりだったのだろうか。 いつかブログで見たように、生ビールのジョッキをたくさん並べて、中洲の夜を堪能する予定だったのだろうか。 僕はhagexさんに直接の面識はないし、ネットでのやりとりといっても、お互いのエントリに言及したり、ブックマークしたりすることがあった、という程度です。 僕が「ネットウォッチャー」をあまり好きでなかったこともあり(僕自身も、他者からみれば「ネットウォッチャー」のひとりなのかもしれませんが)、hagexさんが起点となって生じる「ネットリンチ」の尻馬に乗らないように気をつけていました。 anond.hatelabo.jp hagexさんが自覚してやっていたかどうかはわかりませんが(僕は「ある程度意識してやっていた」と思っています)、hagexさんが採りあげ、綿密な情報網で証拠を

    「ブロガー」という業の深い人間のひとりとして、hagexさんの事件に感じていること - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2018/06/25
    “ネットでより大声をあげて、多くの人に伝えようとすればするほど、「つながるリスクが高い人や組織」と接続されてしまうのです。”
  • 是枝裕和監督を批判している人たちは、文化庁の助成金を「国家権力からのお恵み」だと思っているのだろうか? - いつか電池がきれるまで

    togetter.com 自分が「距離を置く」と言っている対象からお金をもらっている(らしい)、ということに対して、是枝裕和監督を批判する人がいる、ということなのでしょうけど、僕はこういうネットでの反応をみると、なんでみんなこんなに「電通脳」なんだろう、広告代理店に勤めているわけでもなかろうに、と思うんですよ。 文化庁の助成金って、大元はみんなが納めている「税金」じゃないですか。 大原則としては、われわれのお金なわけですよ。 だから、「こんなつまらない映画、あるいは反社会的な映画に俺の金を使うな」というのは理屈として正しいけれど、「助成金をもらっているのだから、政府(=スポンサー)に迎合しろ」というのはおかしい。 日では、政府というのは、「自分には関係ない大企業」みたいな存在なのだろうか。 僕は、クリエイターが権力に迎合するような存在であってほしくないし、そんなプロパガンダ映画は観たくあ

    是枝裕和監督を批判している人たちは、文化庁の助成金を「国家権力からのお恵み」だと思っているのだろうか? - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2018/06/10
    助成金をもらったから迎合ではなくて、助成金をもらって祝意は拒否が一貫していないと考えているんだと思う。助成金は公共で、祝意が公だからイコールではないよ。助成金は文化土壌への貢献になる。
  • 『はてな匿名ダイアリー』の「パチンコ出玉規制によって現場で起きている惨劇」を読んで - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp このエントリとブックマークコメントでの反応をみていると、『はてな』には「パチンコのことについて書かれているというだけで、ものすごく嫌悪感をあらわにする人が多いのだな」と思うのです。 b.hatena.ne.jp これを読んで、一部の人たちの反応で、『はてな』を語るなんて、「主語が大きい」とか、「雑」とか思ったあなた!その通りです。 でも、そう思う人も少なくないはずなのに、「パチンコ界隈の人って、独特のリズムで全く意味のわからない文章を書くよね」というコメントにスターをつけることには躊躇しないというのも、矛盾しているのではなかろうか。そもそも、みんなそんなに「パチンコ界隈の人」の文章を読んでいるのだろうか。 故・田山幸憲さんの文章は美文だと思うし、木村魚拓さんのコラムは面白いんだけどなあ。 あんまり脱線すると話が長くなって、「またわけのわからない文章を書い

    『はてな匿名ダイアリー』の「パチンコ出玉規制によって現場で起きている惨劇」を読んで - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2018/05/26
    ヤクザと憲法のテーマににてる
  • かわん(id:kawango)さんと、川上量生さんのこと - いつか電池がきれるまで

    kawango.hatenablog.com ネットのなかで「半匿名」でいたいという気持ちは僕にもわかるような気がします。 ネットのおかげで発言ができるようになった人というのは、まさに僕のことではないか、とも。 個人的に、ネットには恩を感じているし、なるべく居心地の良い場所であってほしい、と願っています。 以下の話は、かわん(id:kawango)=川上量生さん、と決めつけて書いたものです。 そういうのは、川上さんの意ではないだろうということはわかっているつもりです。 最初は、もう少し、のらりくらりとしたものを書こうと思っていたのですが、過去から川上さんの言葉をたどっていると、批判するとか賛成するとかはさておき、インターネットの時代を生きてきて、変化していく現実がみえすぎるくらいみえている経営者(川上量生)と、ルーツである「自分を救ってくれたネット」に恩義を感じ続けているひとりの男(id

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  • 観てよかった、と思っている「漫画・アニメ原作の実写邦画10作品」 - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp 「漫画・アニメ原作実写邦画」に関しては、「地雷」という評価をされることが多い印象があるんですよね。 その一方で、冒頭ふたつめのエントリで紹介されているように、けっこうヒットしている作品が多いのも確かです。 『デビルマン』や『ガッチャマン』や『進撃の巨人』の悪口を言うのは簡単なのですが、せっかくなので、ふたつめのエントリで年間興行収入が紹介されている2006年以降で、僕が観てよかった、と思っている「漫画・アニメ原作の実写邦画10作品」を御紹介したいと思います。 (1)DEATH NOTE 前編・後編 DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete set [DVD] 出版社/メーカー: バップ発売日: 2007/03/14メディア: DVD購入: 3人

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  • 『バニラ・エア』の件で、netgeekの記事に「釣られてしまった」人たちへ - いつか電池がきれるまで

    netgeek.biz これがホットエントリにあがっていて、やれやれ、と思いつつ、ブックマークコメントをみて驚きました。 b.hatena.ne.jp みんな、あまりにも釣られすぎ…… ブックマークコメントも、途中からは「揺り戻し」のように、「こういう煽りに乗せられちゃ危ない」と指摘する人が多くなってきているのですが、この『netgeek』のエントリは、あまりにも書いている人の木島さんへの悪感情が目立っているのです。 abematimes.com 同じ番組をまとめたこのサイトと読み比べてみてください。 (ちなみに、こちらは件の番組を放映したAbemaTVの関連サイト。当は、番組をちゃんと全部観るべきなのですが) だいぶ印象が違いますよね。 同じ材料で、こんなにできる料理は異なる。 冒頭のnetgeekの記事には、書いている人の「木島さんへの嫌悪感」が込められています。 小松靖アナ「木島さ

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  • 「慰安婦像ツイート炎上事件」について、筒井康隆ファンのひとりとして思うこと - いつか電池がきれるまで

    www.asahi.com news.yahoo.co.jp 僕は高校生のときに『48億の妄想』を偶然手に取って以来、筒井康隆さんの大ファンであり続けています。 そもそも『48億の妄想』は、1965年に書かれたものであり、30年前の時点で、すでに20年くらい前の作品だったんですよね。 にもかかわらず、筒井作品には「いま、ここにある現在」が描かれていました。 差別とかエログロをあえて描く、という筒井作品は「潔癖な男子」だったはずの僕にはすごくインパクトがあったのです。 筒井さんが描く『悪』は「露悪的」であり、そこには「綺麗事で覆い隠されているもの」を面白おかしく引きずり出してやろう、という意思を感じていました。 ……というのは僕の「読者的きれいごと」であり、一種の「こわいものみたさ」とか「見世物小屋的な興味」のほうが大きかったのかもしれませんが。 ただ、筒井さんは、ずっと「露悪的エログロ作家

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    mventura
    mventura 2017/04/08
    むかし河原者いまは特権階級みたいな
  • カンニング竹山さんの「すべらない話」と他者の「感想」を否定するということ - いつか電池がきれるまで

    ninicosachico.hatenablog.com zuisho.hatenadiary.jp azanaerunawano5to4.hatenablog.com 「笑い」っていうのは、難しいよね。 fujipon.hatenablog.com 去年、上記のようなエントリを書きながら、「僕も『繊細チンピラ』なのかもしれないな……」って思っていたので、このカンニング竹山さんの話について、興味深く読みました。 あの番組、これらを読んだあとタイムシフト視聴したのですが、僕はあのエピソードに対して、「これは前田健さんのためにも『笑いとばす』のが供養になるのかな……差別的だとは思わないけれど、笑えるほど僕は竹山さんとも前田さんとも近くないしな……」と困惑した、というのが正直なところです。 まあ、バラエティ番組を先入観なしで観るのと、こんなふうに「検証」する気分で観るのとでは、全然違うでしょうけ

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  • 「人生経験マウンティング」したがる人たちについての一考察 - いつか電池がきれるまで

    www.news-postseven.com news.biglobe.ne.jp この石田衣良さんの言葉を読んで、僕もなんだかすごく嫌な気分になったんですよね。 『君の名は。』が気に入らないのなら、作品を批判すればいいのに、なんで監督の人生経験を(勝手に想像して)揶揄するのだろう? でも、こういう手合いに、わざわざ新海誠監督が反応してしまっているのをみると、こういう「人生経験マウンティング」みたいなのは、やられたほうには、けっこう「効く」のも事実なんですよね。 少なくとも、僕はイヤだな、それが事実であろうがなかろうが。 記憶のなかに手を突っ込まれて、かき回されるだけで不快です。 そもそも、世の中の大部分の人は、一般的に「青春時代」と言われているような年代における自分の経験に、満足しているわけではないと思うし。 まあ、こういう「人生経験マウンティング」って、石田さんの「芸風」ではあるんです

    「人生経験マウンティング」したがる人たちについての一考察 - いつか電池がきれるまで
    mventura
    mventura 2017/01/06
    新海さんの好きな村上春樹も小説を書くのにすごい人生経験はいらないみたいなこと言ってたもんね。コンプレックスは持ってた方が表現者として得だとは思うけど。
  • 「某国営放送で、めちゃめちゃ怒られていた人」は、なぜ『はてな匿名ダイアリー』を選んだのか? - いつか電池がきれるまで

    anond.hatelabo.jp この匿名ダイアリー、誰が書いたんだろう? ……って、状況証拠(人か人に近い人しか知らないような情報が書かれている(当かどうかはわからないけど)と、これについている「はてなブックマーク」からすると、川上さん御人の可能性が高そうです。 僕もあの番組は観たのですけど、率直に言うと、「なんかめんどくさい人の『逆鱗』みたいなものに触れちゃって、川上さんも気の毒だな」って感じました。 宮崎駿という人は、「アニメーションをつくる天才」であって、別に人格者である必要はないわけで、そもそも「天才」ってそういうものなのだろうな、という気はします。 川上さんもまた「天才」であり、身も蓋もないことを言ったりやったりする人ですし。 このエントリを以前書きました。 fujipon.hatenablog.com ルソーさんって、当にひどい人ですよね。 ただ、ネットとかをやっ

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