「管理職の役割とは何ですか?」と、管理職研修で問いかけると、業務の進捗管理・目標の設定・部下の育成やモチベーションアップ・人事評価など、様々な答えが返ってきます。管理職に求められる要素が多様化・複雑化する中、管理職が果たすべき役割と、担うべき仕事とは? 本コラムでは、管理職を “成果への責任と決裁権を持つ人” 、つまり “会社の未来を創るビジネスリーダー” と捉え、その役割や担うべき仕事について考えていきたいと思います。 管理職とはどんな仕事?定義はある? 管理職とは、部署やチームといった企業の中の一定の範囲において決定権を持っている社員です。意思決定の他に、メンバーや従業員の教育や指揮、管理も行います。 例えば、部門の責任者であれば部長、課の責任者であれば課長が管理職です。日本の組織では、課長以上が管理職とされることが多く、決裁権を持たない係長や主任は管理職に入ることは稀。ただし、明確に