「クラウドとセンサーによって、鉄の活用範囲を広げて新しいビジネスを創造できる」――。新日鉄住金ソリューションズの宮辺 裕 氏(取締役 常務執行役員)は7月4日、日経BP社が東京都内で開催中のイベント「IT Japan 2013」でこう語った(写真)。講演のタイトルは「ビジネス創造3つの要素~ITと創る新たな鉄の役割~」である。 宮辺氏はまず、ユーザー企業のクラウドの活用状況を分析。相応に導入が進み、コスト削減やビジネスの変化対応力の向上に貢献しつつあるとした。一方で、ワークスタイルやライフスタイルを抜本的に変革するには至っていないと見る。このようなイノベーションを起こすには、クラウド単体では難しく、「モバイル、AR(拡張現実)、センサーといった要素技術を組み合わせる必要がある」(宮辺氏)。 例として、クラウドとARを組み合わせることで、同社のIaaS(Infrastructure as a