農林水産省は20日開かれた豚コレラの対策本部の会議で、感染を防ぐワクチンをブタに接種する方針を決め、今後、ワクチン接種の考え方を記した指針の改定に向けて作業を進めるとしています。地域を限定する形で接種を行う見通しですが、指針の改定には早くても2か月ほどかかり、実際に接種が始まるまでには時間がかかる見込みです。 ブタへのワクチン接種について、農林水産省は豚コレラへの対応方法を記した「特定家畜伝染病防疫指針」の中で、ブタからブタへの感染が相次ぎ、ブタの殺処分や移動制限だけでは感染拡大が防げない場合には緊急に接種するとしてきました。 これに対して、農林水産省は現在はブタからブタへの感染が相次いでいるのではなく、野生のイノシシが感染を広げていて、緊急にワクチンを接種する状況にはあたらず、今の状況で接種を進めるためには指針を改定する必要があるとしています。 指針の改定は審議会を開いて専門家や養豚関係