W杯での高地対策を説明する早川トレーナー(右)と杉田准教授=東京都北区の国立スポーツ科学センターで、江連能弘撮影 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でベスト16に入った日本代表。躍進要因の一つとなった「高地対策」について、代表チームの早川直樹アスレチックトレーナーと、チームに帯同した杉田正明・三重大准教授がこのほど、東京都内で開かれた「高所トレーニング国際シンポジウム」で、その内容を明らかにした。【江連能弘】 南ア大会の試合会場は標高0~1753メートルと高低差が大きく、早川氏は日本がW杯出場を決める前の09年3月から、高地順化について専門家に助言を求めた。今年1月に杉田准教授を訪ね、2月に岡田武史監督に紹介し、対策が始まった。 対策は、90年前後に日本陸上競技連盟が行った高地合宿や、国内外の研究成果を基盤にしたという。2月以降、高地での貧血予防のため、選手に血液検査を実施。一