蛍光プローブを内包したヒト細胞を用いて、簡便・迅速に化学物質の有害性を評価 ヒト細胞のRNAが分解される速度を測定して、有害性の評価を実現 環境、医療、食品などさまざまな分野での応用展開に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)環境管理研究部門【研究部門長 田中 幹也】環境計測技術研究グループ 谷 英典 主任研究員、佐藤 浩昭 研究グループ長、同部門付 鳥村 政基 総括企画主幹らは、ヒト細胞が有害性を感知すると細胞内でのRNA分解速度が遅くなる現象を基に、蛍光プローブを導入したヒト細胞内でのRNA分解速度を蛍光強度の変化から測定して、簡便で迅速に化学物質の有害性を評価できることを実証した。今回は、過酸化水素(殺菌剤、酸化ストレス)、塩化水銀(重金属ストレス)、シスプラチン(がん治療薬)で実証したが、今後はその他のさまざまな化学物質への適用可能