身内の恥を晒すようで書くかどうか迷っていたのですが、自分の頭を整理してみたいと思い、書いてみることにしました。 どなたかの役にでも立てば幸いです。 母、セツコは2024年6月30日に他界しました。直近2,3年は認知症の進み方がひどく早く、私たちもどうしたものかと思案していたところでした。 認知症になってからは、着替えや入浴を嫌がり、平気でウソを付き、昼夜を取り違え、夜中に家中を徘徊し、料理を作れなくなり、語彙がどんどんと減っていきました。いわゆる人間らしいところがなくなっていき、猿みたいになっていったのです。そのこと自体は仕方ないと思えるくらい私自身は諦めていました。たぶん認知症になるまでのセツコは相当無理して母や妻の役割をやっていたのだろうと。それから少しずつ彼女は認知症という形を取りながら解放されていったのかなと考えるのが順当な気もしました。 しかし、家族が少しずつそのように人間らしさ
