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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (7)

  • 米旅客機内の「リクライニング・トラブル」頻発、その原因は?

    アメリカ上空で、米系航空会社のフライト中に乗客同士がケンカを始め、当人たちを降機させるために着陸地変更(ダイバート)をして緊急着陸する、こんな異常な事件が1週間に3回も起きました。 まず8月24日のユナイテッド1462便。これは東海岸のニューアーク(ニューヨーク近郊)から中西部のコロラド州デンバーへ向かう、日曜午後のフライトでした。ある男性の乗客が「ニー・ディフェンダー」という「アイディア・グッズ」を使って前席のシートをリクラインできないように固定していたのですが、これに前席の女性客が激怒。男性にソーダ水をかけるという事態に発展しました。 機長はとっさに途中のシカゴに着陸して、この2人を降機させてコロラドへ向かったのです。このケースでは両人は「カスタマー・サービス上の問題が生じた」という航空会社の見解で刑事責任は問われないようですが、損害賠償の可能性はあるようです。 続いて8月27日のアメ

    米旅客機内の「リクライニング・トラブル」頻発、その原因は?
  • 英語を学べば学ぶほど「自分が小さく見える」?

    今月出版した『アイビーリーグの入り方』(阪急コミュニケーションズ刊)には、おかげさまで様々な反響をいただきました。留学希望者に役立つという評価や日米の受験制度・教育制度の違いが分かるという評価に加えて、意外に好評をいただいているのが「おわりに」の部分で書いたメッセージです。 ここでは、留学後の姿勢として「まず英語漬けになること」そして「異文化への『のめり込み期』と『幻滅期』を経験した後の、当の異文化理解」を目指すことを訴えました。知らない土地に留学する際に、こうした心構えは最も重要だと考えたからです。 こうしたメッセージを発信する中で、改めて「日英語教育」に関する意見を求めたいという声もいただきました。英語教育に関しては、この欄で2010年に4回にわたって「公用語時代、日人の英語はどうあるべきか?」というタイトルで、様々な角度から提言をしたことがあります。ですが、よく考えると、議論

    英語を学べば学ぶほど「自分が小さく見える」?
  • 消えたわけではない「ジャンボ・ジェット」

    70年代にデビューしたボーイング747型機は、世界に「空の大量輸送時代」をもたらし、それこそ「格安航空券」を実現させた歴史的な機材です。そのジャンボが3月末、全日空の国内線での運用から引退して、日の全ての旅客航空会社から姿を消してしまいました。 この引退劇に関してですが「エンジン4基の巨大機」なので燃料効率が悪いとか、「老朽化が進んだ」などというイメージで語られる一方で、関係者にしても、乗客にしても「一世を風靡した機材の引退」ということで多少感傷的になっている、そんな報道が多かったようです。では、世界的に見てこのジャンボという機材は過去のものになりつつあるのでしょうか? 実は、今回退役したのはジャンボの中での「第四世代」に当たる「747−400」という型です。「ダッシュ400」とか「ハイテクジャンボ」、「メガトップ」などと色々な愛称で呼ばれたこの世代は、シリーズ中の最高のヒット作となり、

    消えたわけではない「ジャンボ・ジェット」
  • 全日空機が泥酔客をアメリカに引き渡したのは正しいという3つの理由

    今週、成田空港発のニューヨークJFK行きの全日空10便が飛行中に、乗客の男が泥酔して暴力行為をはたらいたり暴言を吐いたりしたため、同機はアラスカ州のアンカレジ空港に着陸し、容疑者は地元の警察に引き渡されたという報道がありました。 記録を見ますと、同機は午前11時10分に成田を離陸してから、約7時間25分後の現地時間午前12時35分にアンカレジに着陸。約4時間半後の午前5時2分に同空港を離陸して、JFKには午後3時11分に到着しています。予定より約6時間遅れての到着でした。この影響で、折り返しのJFK発の9便成田行きも6時間遅れ、また同経路の「遅便」である1009便も「早便の9便より先に出す」わけには行かなかったのでしょう、1時間遅れとなっています。 報道によれば「男性は周りの乗客や客室乗務員に向かって大声でわめき出した。おとなしくするよう機長が警告したが、従わなかった」といいます。AP電に

    全日空機が泥酔客をアメリカに引き渡したのは正しいという3つの理由
  • 標準時を変えれば東京の金融市場はグローバル化するのか?

    猪瀬都知事という人は、奇抜なアイディアを提案するのが好きなようです。特にそのアイディア一つ一つに切れ味があるのではないのですが、イデオロギー的な対立に巻き込まれるのを巧妙に避けながら、既存の論点とは違う発想を出し続けることで「敵を作らずに存在感を維持する」ことに腐心している、姿勢としてはそのように見えます。もっと言えば、前知事から継承した保守票の反感を買わないで構造改革的な方向性を示すような、レトリックの抜け道を狙っているのでしょう。 その猪瀬知事ですが、今度は「日標準時を2時間進める」ことを提案しています。現在の日標準時(GMT、グリニッジ標準時+9時間)では、株式市場の開く日の朝9時半というのは、オーストラリアのシドニー市場(GMT+10時間)に「先行」されており、2時間早めれば世界で一番早くなって存在感が増すというのです。 多くの報道ではこれだけの説明しかなく意味不明ですが、実

  • 北陸新幹線の試験走行にはどうして「ふた冬」が必要なのか?

    現在は長野までが開業している北陸新幹線ですが、既に長野から飯山、上越、糸魚川、新黒部、富山、新高岡を経て金沢まで(一部の駅名は仮称)の延伸区間に関しては、ほぼ土木工事が完成しています。レールの敷設もほとんど完了しており、残る主要な工事としては電化関係の設備と駅舎の整備を残すだけです。 また東京から金沢までの直通運転を担う新型車両のE7・W7系の車両もデザインと諸元が発表になっており、今年、2013年の秋には第一弾の編成が落成する予定になっています。内外装に「和」のコンセプトを取り入れたデザインは、既に好評を博しているようです。 では、肝心の開業時期はいつになるのでしょうか? 一部には開業の前倒しを望む声もありましたが、現時点では長野=金沢間の開業は14年末、つまりおそらくは15年の3月になるという計画です。 一見すると奇妙な話です。土木工事はほぼ完了し、新造車両もドンドン完成するのであれば

  • 震災報道、原発事故報道への提案

    今回の東日大震災で被害に遭われた方、避難中の方々、またそのご家族、ご友人などに心よりお見舞いを申し上げる次第です。また危険を冒して救援活動ならびに、原発事故等の問題解決に現在努力されている方々へ、心からの尊敬の念を申し述べるものであります。 それにしても、前回エントリからの数日間で、私たちにとっての全世界が一変するような事態になるとは思いませんでした。今回の震災に関しては、アメリカでは最大限の報道が続いています。一方で、震災発生から時間が経過するに従って、原子力の平和利用の是非であるとか、日復興の資金調達方法と世界経済への影響など、様々な立場からの意見が出始めているのも事実です。 ですが、日人の私には、まだまだそうした大局的な議論にスイッチすることは心理的に不可能です。当面の事態をどう把握するか、情報を受けてどのように自分の精神を保ってゆくかで精一杯というところです。一方で、遠くから

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