岐阜市の外郭団体の理事長が4月、嘱託職員の採用面接に来た在日韓国人の男性(63)に対し、当時勤めていた学校について、「ここは北か南か」と質問をしていたことが12日、分かった。市は文書で「人権侵害」を認め、謝罪した。 団体は市営施設を管理運営する公益財団法人「岐阜市教育文化振興事業団」。「少年自然の家」で指導補助をする嘱託職員の採用面接だった。 応募した男性は、履歴書の職歴に、大阪府茨木市にあるインターナショナルスクール「コリア国際学園」を記載。理事長は4月15日の面接で、この学校について「ここは北か南か」「どういうところから生徒が来ているのか」などと質問した。男性は「韓国と北朝鮮のどちらを支持しているのかを聞かれていると感じ、うろたえた」と話す。結果は不採用だった。 職業安定法の規定で、雇用主は… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記