タグ

ブックマーク / www.natureasia.com (13)

  • 科学としての歴史 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    過去の出来事を科学的に分析することで、未来を予想できるとする「歴史動態学」が登場した。既存の歴史学者は懐疑的だが、このアプローチは興味深い。 SOURCE:REF.1 「歴史は繰り返す」という格言は、時に真実であるように思われる。例えば米国では、1861~65年の南北戦争後に民族間・階級間の反目による暴力事件が都市部で急増し、それが全米に広がって、1870年頃にピークに達した。国内騒乱が次に増加したのは1920年頃で、人種的反感による暴動、労働者のストライキ、反共感情の高まりなどにより、多くの人が近いうちに革命が起こるかもしれないと思った。米国社会は1970年頃にも不穏な状態に陥り、激しい学生デモ、政治的暗殺、暴動、テロが頻発した(『暴力の周期』参照)。 コネチカット大学(米国ストーズ)で個体群動態学の研究をしているPeter Turchinは、米国の政情の不安定さがピークに達した3つの時

    科学としての歴史 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
    nagaichi
    nagaichi 2024/02/15
    ハリ・セルダンを呼んでこい。
  • 言語学:トランスユーラシア語族のルーツは農業にあった | Nature | Nature Portfolio

    トランスユーラシア語族(日語、韓国語、ツングース語、モンゴル語、チュルク語からなる)は、約9000年前の中国に起源があり、その普及は農業によって促進された可能性があることを明らかにした論文が、Nature に掲載される。今回の研究は、東ユーラシア言語史における重要な時期について解明を進める上で役立つ。 トランスユーラシア語族は、東は日韓国、シベリアから西はトルコに至るユーラシア大陸全域に広範に分布しているが、この語族の起源と普及については、人口の分散、農業の拡大、言語の分散のそれぞれが議論を複雑化させ、激しい論争になっている。 今回、Martine Robbeetsたちは、3つの研究分野(歴史言語学、古代DNA研究、考古学)を結集して、トランスユーラシア語族の言語が約9000年前の中国北東部の遼河流域の初期のキビ農家まで辿れることを明らかにした。その後、農民たちが北東アジア全体に移動

    言語学:トランスユーラシア語族のルーツは農業にあった | Nature | Nature Portfolio
    nagaichi
    nagaichi 2021/11/13
    「トランスユーラシア語族」って、俺らの学生時分には「アルタイ語族」と教えられてたものかな。
  • 「歩行の起源」が軟骨魚類までさかのぼった! | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    軟骨魚類の一種であるガンギエイには、左右の腹鰭を器用に交互に動かし、まるで歩くようにして海底を進むものがいる。この鰭を詳しく調べると、哺乳類の歩行と同じ神経ネットワークで制御されていることが明らかになった。 イボガンギエイRaja clavataの幼魚。脚そっくりの腹鰭が見える。 Credit: David Fleetham/VW PICS/UIG via Getty Images ガンギエイは、サメや他のエイと同じ軟骨魚類に属する、比較的原始的な魚だ。ガンギエイの一種Leucoraja erinaceaは鰭を使って、まるで歩いているように、海底をはって移動することが知られている。そこで、ある神経科学者の研究チームが詳しく調べたところ、ガンギエイの「歩行」を制御する神経細胞や遺伝子は、哺乳類の歩行で使われるものと同じであることが明らかになった。2018年2月8日付でCell1に掲載されたこ

    「歩行の起源」が軟骨魚類までさかのぼった! | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
  • 【気候科学】火山の噴火と古代エジプトの衰退 | Nature Communications | Nature Portfolio

    古代エジプトにおける社会暴動のきっかけは、火山の噴火、気候変動、そして、ナイル川の夏の洪水の抑止であった可能性を示した論文が、今週掲載される。この新知見は、火山活動と気候と社会の相互作用があったことを実証している。 大都市アレクサンドリアに首都を置いたプトレマイオス朝時代(紀元前305~30年)のエジプトの繁栄は、ナイル川と直接結び付いていた。夏になると発生するナイル川の洪水は、主にエチオピア高原でのモンスーンによる降水に起因しており、ナイル川流域の農業を成立させるために必須だった。詳細に記述された当時の文献には、ナイル川の洪水がないことと社会不安との相関が示されている。ただし、洪水が抑止された根原因は明らかになっていない。 今回、Francis Ludlowたちの研究グループは、火山-気候の数値モデリング、氷床コア記録に基づく火山の噴火時期のカタログ、社会経済的行動に関する古代エジプト

    【気候科学】火山の噴火と古代エジプトの衰退 | Nature Communications | Nature Portfolio
  • イモムシには腸内細菌がいない? | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    イモムシやナナフシなど一部の昆虫の腸内には、共生細菌がいないらしい。また、わずかだが脊椎動物でもこうした例が報告されており、「腸内細菌は全ての動物で不可欠な存在」という近年定着しつつある概念に疑問を投げ掛けている。 タバコスズメガ(Manduca sexta)の幼虫。 Credit: lauraag/iStock / Getty Images Plus/Getty ヒトをはじめ多くの動物は、腸内細菌なくして健康な生活を送ることはできない。腸内に棲むこれらの微生物は、物を分解するだけでなく、免疫や代謝の調節、病原体の排除など宿主に有益な多様な役割を果たしているのだ。ところが最新の研究によれば、イモムシなどの一部の昆虫は、腸内に微生物がいなくても特に問題なく生きていけるらしい。近年、腸内細菌の重要性が次々と報告されているが、その存在自体が普遍的ではない可能性が出てきた。 コロラド大学ボールダ

    イモムシには腸内細菌がいない? | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
  • ご近所にあった超新星 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    深海底の堆積物に含まれる超新星由来の放射性同位体の測定と、それらの同位体がどのように地球に到達したかのモデル化から、生物の進化に影響する可能性があるほど地球の近くで、多数の超新星爆発が起こっていたことが分かった。 図1:超新星爆発のシミュレーション 太陽系近傍の複数の超新星爆発によって銀河系内に生じた、220万年前の鉄60同位体の密度分布の高分解能数値シミュレーション結果2。Breitschwerdtらが行ったもので、緑色の濃淡が密度を示している(★は地球の位置)。爆発によってできた泡状構造は局所泡(右手前)とループ第一泡(左)と呼ばれ、高温で低密度のガスでできた大きな空洞状領域で、吹き寄せられた破片でできた殻で取り囲まれている。太陽系は約1000万~500万年前から局所泡を通過している。Breitschwerdtらによる超新星から放出された鉄60の軌跡のシミュレーションは、Wallner

    ご近所にあった超新星 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
  • 深津 武馬氏、細川 貴弘氏:カメムシの腸内共生細菌は進化の途上 | 著者インタビュー | Nature Microbiology | Nature Portfolio

    カメムシの腸内共生細菌は進化の途上 ─ 共生細菌の進化プロセスの謎に迫る 深津 武馬、細川 貴弘 2016年1月号掲載 昆虫の体内に棲みつき、昆虫にとって欠くことのできない役割を果たしている共生細菌。自然界で別々に暮らしていた昆虫と細菌が、長い進化の過程を経て、互いに不可欠な存在になったのだ。しかし、そのような関係に至った仕組みはまだ分かっていない。この謎に迫る重要な発見がNature Microbiology の創刊号で報告された。自然界で現在進行中の共生進化の過程を捉えることに、日の研究チームが成功したのだ。 ―― いろいろな生物が、体内に微生物を共生させているのですね。 深津氏: 体内に細菌を共生させる現象は生物界に普遍的に見られます。例えばヒトの腸管には数万種、1000兆個以上もの細菌が棲んでいて、その重さは1kgを超えると言われています。 多くの昆虫では、共生する細菌の種類が1

    深津 武馬氏、細川 貴弘氏:カメムシの腸内共生細菌は進化の途上 | 著者インタビュー | Nature Microbiology | Nature Portfolio
  • Nature ハイライト:中国に初期のホモ・サピエンス | Nature | Nature Portfolio

    古人類学:中国に初期のホモ・サピエンス 2015年10月29日 Nature 526, 7575 今回見つかった47の歯。 | 拡大する Credit: S. Xing and X-J. Wu 道県(中国南部)の福岩洞で見つかった解剖学的現生人類の47の歯は、少なくとも8万年前のこの地域に解剖学的現生人類がいたことを示しており、さらに、この年代は12万年前までさかのぼる可能性もある。これは、レバント地方やヨーロッパに現生人類が現れた時期より3万~7万年も早い年代である。今回見つかった現生人類は、中国北部および中央部にいたヒト族と比べてはるかに現代人的な形態をしていた。この発見によって人類史の複雑さがいっそう深まり、未発見の事柄がまだたくさんあることが明らかになった。

    Nature ハイライト:中国に初期のホモ・サピエンス | Nature | Nature Portfolio
    nagaichi
    nagaichi 2015/12/04
    湖南省道県の福岩洞遺跡な。中国では北京原人以来の多地域進化説が有力なので、そういう方向で盛り上がるかもしれませぬ。
  • 低線量被曝のリスクが明確に | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    低線量の被曝でも白血病のリスクがわずかに上昇することが、30万人以上の原子力産業労働者を対象とする大規模疫学調査により示された。 米国で盛んに行われている腹部CT。 Credit: semakokal/istock/thinkstock 研究者らは数十年にわたり、低線量放射線被曝のリスクを定量化しようと試みてきた。低線量放射線とは、放射線検査を受ける患者や医療従事者、2011年に事故を起こした日の福島第一原子力発電所から数十km圏内で暮らす人々などが受ける程度の電離放射線(原子や分子から電子を引き離し、DNA鎖を切断することができる放射線)のことである。低線量放射線が健康に及ぼす影響は非常に小さく、あったとしても、辛うじて検出できる程度である。このほど、長期にわたる低線量被曝が白血病のリスクをわずかに上昇させることが、国際的な大規模疫学調査によりはっきりと裏付けられた。この成果は、7月2

    低線量被曝のリスクが明確に | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
  • Nature ハイライト:数世代前はネアンデルタール人 | Nature | Nature Portfolio

    4~6世代前にネアンデルタール人の祖先がいたことが判明した、約4万年前の現生人類の下顎骨。 Credit: Svante Pääbo, Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology Credit: Svante Pääbo, Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology ルーマニアのペシュテラ・ク・ワセ(「骨のある洞窟」の意味)で以前発見された、4万2000~3万7000年前の現生人類の骨について、今回そのDNAの解析結果が報告された。この男性個体は、DNAの6~9%がネアンデルタール人由来であり、現在のユーラシアの人々で報告されている1~3%という比率よりも大きい。また、そのゲノムに含まれるネアンデルタール人由来のセグメントの大きさから、著者たちは、この男性の家系には4~6世代

    Nature ハイライト:数世代前はネアンデルタール人 | Nature | Nature Portfolio
  • 福島第一原発事故:科学者の声を政府に :: Nature Editorial

    Nature 480, 291 (2011年12月15日号) doi:10.1038/480291a 日政府に独立の立場から助言をする科学の声がないことは、以前から問題になっていた。現在、日政治的リーダーたちが、福島第一原発事故に関する明確な答えを求めて悪戦苦闘しているのも、その一例にすぎない。 福島第一原子力発電所の事故から9か月以上が経過したが、そこで起きたことについては、根的な疑問が答えられないまま残っている。これらの疑問に対する答えが与えられないかぎり、日はもちろん、世界の国々も、何がいけなかったのか、今、何をするべきなのか、今後、同様の事故を防ぐためにはどうすればよいのかを知ることはできない。 Nature 2011年12月15日号313ページの Comment 欄では、こうした懸念がまとめられている。日国民にとって気がかりなことの1つは、この論文の執筆者である。執筆

  • 余震はいつ止むのか? :: Special Interview from Scientific American

    Scientific American (2011年4月7日) 余震はいつ止むのか? 日の地震活動をどう見ればよいか、不透明さが増している4月7日にはマグニチュード7.1の大きな余震が発生した余震はいつ止むのか、そして将来は…… SCIENTIFIC AMERICAN がカリフォルニア州工科大学の地震学者ヒートンに聞いた 語り:T. ヒートン(カリフォルニア州工科大学) 聞き手:K. ハーモン (Scientific American オンラインニュース・リポーター) 度重なる余震が日を揺さぶり続けている。これまでのところ4月7日午後11時32分に起こったM7.1の余震が最大だが,幸い大きな被害の報告はなく,発生直後に発令された津波警報は2時間以内に解除された。 日は環太平洋火山帯に位置しており,地震が多発する。しかし3月11日に起きたM9.0の地震は同国の記録に残るなかで最大の

  • Nature日本語版 Focus:ゲノム解析技術の最前線と展望

    Nature 2010年6月10日号 ゲノム解析技術の最前線と展望 この半世紀、人類は「ゲノム街道」をまっしぐらに進んできた。わずかの間に、DNA構造の解明から、遺伝子のクローニング、モデル生物のゲノム解読、ヒトゲノムプロジェクトの完了、疾患遺伝子の解析、非コードRNAの発見や機能の解明、エピゲノム解析と、実にさまざまなことをやってきたのである。 今回の特集では、こうしたゲノミクス研究を支えているシーケンシング技術とマイクロアレイについて、その変遷と現況を解説し、未来を展望する。 サイエンスライター 西村尚子 汎用化されたシーケンシング技術とマイクロアレイ解析技術 ゲノミクスの発展は、常に、解析技術の進歩とともにあった。その最たる例は、ヒトゲノムプロジェクト推進のために開発 された全自動のシーケンサーであろう。これを完成させた米国のアプライドバイオシステムズ(ABI、現ライフテクノロジー

  • 1