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ブックマーク / bijutsutecho.com (41)

  • 伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開

    伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開京都・嵐山にある福田美術館が、新たに発見された伊藤若冲による絵巻を初公開した。 文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 新たに発見・収蔵された伊藤若冲《果蔬図巻》(1791) 今年開館5年を迎える京都・嵐山の福田美術館が、伊藤若冲作(1716~1800)の新発見の絵巻を披露した。 伊藤若冲は言わずと知れた江戸時代の絵師。京都の青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、裕福な環境のもと、独学で作品を制作した。その作風は細部まで描き込まれたものが多く、極彩色で彩られた絹着色の作品や、即興的な筆遣いとユーモラスな表現が特徴の水彩画は、日美術史上でも異彩を放つ。 今回披露された作品は1791年、若冲が76歳のときに描いた全長277センチ(跋文を加えると332センチ)あまりの絵巻で、《果蔬図巻(かそずかん)》と名付けられた。若冲としては珍し

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  • 金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災

    金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。 部分的に落下した天井 提供=金沢21世紀美術館 1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。 金沢21世紀美術館は妹島和世と西沢立衛からなるSANAAが手がけた建築として知られており、円のかたちをしたガラス張りの平屋建築。展示室の天井にもガラス板が使用されており、これが空間に明るさと開放感をもらたしているが、今回はこのガラス板が地震によって部分的に剥がれ落ちた。金沢市文化政策課によると、ガラス板が剥落したのは2~3つの展示室。修復は当面先になるという。 震災前の金沢21世紀美術館の展示室。「DXP(デジタル・トランスフォ

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  • ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家

    ヒルマ・アフ・クリントとは何者か? 美術史を覆す女性画家抽象絵画の始まりとされるワシリー・カンディンスキー。しかしそれより数年前に抽象絵画を完成させていた女性画家、ヒルマ・アフ・クリントという画家がいた。その存在と画業に迫るドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』が4月9日より、ユーロスペースほかにて公開される。 『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』より 近年、世界のアート界において指摘されるジェンダーバランスの偏り。その問題に真っ向から向き合うような映画が、4月9日に公開されるドキュメンタリー作品『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』だ。 メインビジュアル 作の主人公であるヒルマ・アフ・クリントは、1862年にスウェーデンに生まれた画家。スウェーデン王立美術院で美術を学び、卒業後は当時の女性としては珍しく職業画家として

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  • 都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと

    都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催予定だった企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」が、会場での妨害行為などによって会場変更を余儀なくされた。表現の自由をも揺るがすこの状況を受け、いま何がなされるべきか? 武蔵野美術大学教授で憲法研究者の志田陽子が論じる。 文=志田陽子 「あいちトリエンナーレ2019」での「表現の不自由展・その後」 会場変更を余儀なくされた 「表現の不自由展」 6月25日から東京・新宿区のギャラリーで開催される予定となっていた企画展「表現の不自由展・その後 TOKYO EDITION+特別展」の会場で妨害行為が続いているとして、同企画展の実行委員が10日、都内で緊急記者会見を開いた。 この企画展は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で抗議が殺到し中

    都内で予定の「表現の不自由展」にまた妨害──憲法によって言えること・言えないこと
    nagaichi
    nagaichi 2021/06/14
    妨害によって日本社会における「表現の不自由」を実証する国士の方々。
  • 補償なき臨時休館で失われる鑑賞機会。現場からは「大変厳しい」

    補償なき臨時休館で失われる鑑賞機会。現場からは「大変厳しい」新型コロナウイルスのパンデミック以降、3度目となる緊急事態宣言が東京を含む4都府県に発出された。これを受け、臨時休館の措置を取っているミュージアムの現場からは悲嘆の声が聞こえてきた。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 臨時休館となった東京国立博物館(4月25日) 失われた鑑賞の機会 4月25日に東京、京都、大阪、兵庫に発出された3度目となる緊急事態宣言。これを受け、各都府県では多くの美術館・博物館が臨時休館に入った。 >>まとめ:3度目の緊急事態宣言による美術館・博物館休館情報 今回の緊急事態宣言で、東京都の小池知事は「人流の抑制」や「日中を含む不要不急の外出自粛」を呼びかける。昨年4月の状況を思い起こさせる状況だ。 当時は日全国の美術館・博物館が閉鎖され、「文化の灯火」が消えた。美術館は作品や文化財を守るため、温湿度

    補償なき臨時休館で失われる鑑賞機会。現場からは「大変厳しい」
  • 東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る東京の湾岸地域である城南島に、東横インが運営するアートスポットがあることをご存知だろうか? 1940年代から活動し、いまなお存在感を放つ彫刻家・三島喜美代の作品を常設するこの場所の見どころをお届けする。 展示風景より、三島喜美代《20世紀の記憶》(1984~2013) 東京・城南島の倉庫街に2014年、オープンした「ART FACTORY 城南島」。総床面積3500平米を超える館内には、彫刻家・三島喜美代の常設展示や、アーティストの制作スタジオを擁し、アートの一大拠点となっているのをご存知だろうか。 「ART FACTORY 城南島」は、対岸に羽田空港を見据える城南島の倉庫街にある。この施設は、株式会社東横インの社会貢献活動の一環として、芸術・文化振興のために設置された。もとは、同社の

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る
  • 草間彌生がある医師に贈った11点の作品が競売に。合計予想落札価格は10億円以上

    草間彌生がある医師に贈った11点の作品が競売に。合計予想落札価格は10億円以上2019年に逝去した医師・廣瀬輝夫に対し草間彌生が贈った11点の作品が、5月12日にボナムズでオークションにかけられることがわかった。合計予想落札価格は10億円以上となっている。 廣瀬輝夫と草間彌生 Courtesy of Bonhams 草間彌生の生涯の友人であり、2019年に逝去した医師・廣瀬輝夫。その草間彌生コレクションから、これまで一度も公開されたことのない作品がオークションハウス「ボナムズ」で競売にかけられる。 草間と廣瀬はともに1950年代に日から渡米。60年代、草間は治療のために廣瀬を訪ね、安価もしくは無料で治療を受けていた。その感謝の意を示すため、自身の作品を廣瀬に贈ったという。 草間彌生 Mississippi River 1960 Courtesy of Bonhams草間彌生 Hudson

    草間彌生がある医師に贈った11点の作品が競売に。合計予想落札価格は10億円以上
    nagaichi
    nagaichi 2021/03/24
    うむ、分からん。
  • アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか

    アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか3月2日に発売されたアニメ評論家・藤津亮太の著書『アニメと戦争』(日評論社)。アニメに登場する様々な戦争の系譜をたどり、社会との関係を問い直す同書の装丁には会田誠《ザク(戦争画RETURNS 番外編)》(2005)が選ばれている。なぜ、会田誠の「戦争画」が同書に必要だったのか、その理由を藤津が綴る。 文=藤津亮太 藤津亮太『アニメと戦争』(日評論社) 2月末に『アニメと戦争』(日評論社)を上梓した。戦中から21世紀に至るまで、架空・現実を問わず「戦争」を取り扱ったアニメを取り上げ、そのアプローチの変遷を俯瞰した内容だ。 アニメについて語る書籍のカバーをどうするかはいつも難しい。特定の作品の図版を借りる方法はあるが、費用の問題もあるし、複数作品を扱っているの場合は

    アニメ評論家・藤津亮太が会田誠の「戦争画」に見出したもの。なぜ『アニメと戦争』の装丁は「戦争画RETURNS」になったのか
  • オランダ政府が略奪文化財を返還へ。植民地時代の不正を是正

    オランダ政府が略奪文化財を返還へ。植民地時代の不正を是正植民地支配下や戦争で占領された国家から、略奪や盗掘などによって不当に持ち出された文化財について、オランダ政府が来あるべき国へと返還する方針を発表した。 オランダ・アムステルダム Photo by Adrien Olichon (C) Unsplash 植民地支配下や戦争で占領された国家から、略奪や盗掘などによって不当に持ち出された文化財をめぐり、被略奪国が返還を要求するという事態が多発している。そんな略奪文化財について、オランダ政府が返還する方針を発表した。 今回の決定に伴い、オランダ政府は被略奪国による返還要求や文化財の取得過程における合法性を評価する独立評価委員会を設立。返還対象となるのは、オランダが保有する文化財で、国が要求を提出することが条件となっている。 旧オランダの植民地から盗まれたものであることが証明できる文化財は、無

    オランダ政府が略奪文化財を返還へ。植民地時代の不正を是正
  • 排除アートと過防備都市の誕生。不寛容をめぐるアートとデザイン

    排除アートと過防備都市の誕生。不寛容をめぐるアートとデザインオリンピックに向けて東京の各所で再開発が進行した10年代。街には公共的で開かれるように、多くのベンチやパブリック・アートと思わしき造形物が登場した。しかしながら、それらの存在は、特定の人々の排除のために作用する「過防備」の一旦を担っているとも言える。これらを「排除アート」としての視点から研究する建築史家の五十嵐太郎が、都市機能としての不寛容さを指摘する。 文=五十嵐太郎(東北大学大学院・教授) 京王井の頭線渋谷駅前のオブジェ 近年、排除アートが増えているというニュースが散見される。路上、あるいは公共空間において、特定の機能を持たない、作品らしきものが、その場所を占拠することによって、ホームレスが滞在できないようにするものだ。もっとも、こうした現象は最近始まったわけではない。16年前、すでに筆者は『過防備都市』(中公新書ラクレ、20

    排除アートと過防備都市の誕生。不寛容をめぐるアートとデザイン
    nagaichi
    nagaichi 2020/12/14
    こういう問いを生むのもアートで、アート(人為)に絶望はしないが、「安住」したい俺ら、Hey Jude。
  • ミュシャ《スラヴ叙事詩》は誰のもの? 所有権をめぐりプラハ市が敗訴

    ミュシャ《スラヴ叙事詩》は誰のもの? 所有権をめぐりプラハ市が敗訴アルフォンス・ミュシャの代表作である《スラヴ叙事詩》。その所有権がプラハ市にはないという判決がプラハ地方裁判所によって下された。 2017年に国立新美術館で公開された《スラヴ叙事詩》 ミュシャが1911年から28年までの約17年をかけて手がけた、全20点からなる超大作《スラヴ叙事詩》。この所有権をめぐる裁判がプラハで繰り広げられている。 同作は、ミュシャが当時オーストリア・ハンガリー帝国に従属させられていたチェコの独立を願い描いた作品。ミュシャは作品制作のためのアメリカ人資産家のチャールズ・R・クレインの支援をとりつけ、この大作を完成させた。 1928年に完成した後はプラハ市に寄贈された同作だったが、60年代からクルムロフ城で夏期展示されたほかは展示の機会にめぐまれなかった。近年では、2017年にチェコ国外で初めて東京の国立

    ミュシャ《スラヴ叙事詩》は誰のもの? 所有権をめぐりプラハ市が敗訴
  • 先鋭化するタイ民主化デモの文化的側面。その歴史とネットワークを探る

    先鋭化するタイ民主化デモの文化的側面。その歴史とネットワークを探る現在タイでは、軍事政権を率いるプラユット首相の辞任や憲法改正、さらにこれまでタブーであった「王室改革」を求める大規模な民主化デモが続いている。その中心を担うのは中高生を含む若者たちだ。デモ隊はラディカルな主張を展開するいっぽうで非暴力的であることを重要視しており、そこで採用されているのが文化的な手法や表現だという。様々なアーティストやラッパー、劇団などがそれぞれの方法で作品を発表し、支援しているというこのデモの文化的な側面について、タイ文学研究者、タイ語翻訳者の福冨渉が解説する。 文=福冨渉 タイのヒップホッププロジェクトRap Against DictatorshipのInstagramより(https://www.instagram.com/p/CHmbOPUnDOx/?utm_source=ig_web_copy_li

    先鋭化するタイ民主化デモの文化的側面。その歴史とネットワークを探る
  • ゴッホの大規模データベース「Van Gogh Worldwide」が誕生。1000点以上の作品を掲載

    ゴッホの大規模データベース「Van Gogh Worldwide」が誕生。1000点以上の作品を掲載フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみを集めた大規模なデータベース、「Van Gogh Worldwide」がローンチされた。ゴッホ美術館やクレラー=ミュラー美術館などが作品データを提供しており、現時点で1000点以上の作品を閲覧できる。 出典=Van Gogh Worldwideのウェブサイト(https://vangoghworldwide.org) あるようでなかったアーティスト・データベースが誕生した。フィンセント・ファン・ゴッホの作品のみに特化した「Van Gogh Worldwide」だ。 このデータベースは、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るオランダのゴッホ美術館と、それに次ぐ規模のコレクションを有するクレラー=ミュラー美術館、そしてオランダ美術史研究所がタッグを組んでローン

    ゴッホの大規模データベース「Van Gogh Worldwide」が誕生。1000点以上の作品を掲載
  • 香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」

    香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」中国政府が香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」が施行され、約1ヶ月が経った。芸術表現や言論の自由、文化交流における検閲が懸念される同法に対し、香港の美術界はどう反応しているのだろうか? 現地の美術関係者を取材した。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) ケイシー・ウォン Hong Kongese Warning Squad 2014 Photo by Apple Daily 中国政府は6月30日、香港特別行政区における国家安全を維持するための「香港国家安全維持法」(以下、安全法)を施行。それとともに、中国中央政府の監督や問責を受け、法執行力を整備する国家安全維持委員会や国家安全維持部門なども設立した。 香港立法府の頭越しに採決されたこの安全法では、国家分裂罪、国家

    香港の美術界は「国家安全法」にどう反応しているのか? 「アートによる抵抗は恐怖では消えない」
  • 「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」

    「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」美術館連絡協議会と読売新聞オンラインが企画したウェブサイト「美術館女子」がSNS上で大きな批判に晒されている。この企画の問題点を、有識者のコメントとともに分析する。 「美術館女子」のウェブサイト(https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/bijyutukanjyoshi01/)より 美術館連絡協議会(以下、美連協)と読売新聞オンラインによる新企画「美術館女子」が、開始早々SNS上で大きな批判に晒されている。 企画は、「読売新聞で『月刊チーム8』を連載中のAKB48 チーム8のメンバーが各地の美術館を訪れ、写真を通じて、アートの力を発信していく」(公式サイトより)というもの。その第1弾では、小栗有以が東京都現代美術館を訪れる様子を画像メインで伝えている。 この企画に対し、6

    「美術館女子」は何が問題だったのか。「美術界のジェンダー格差を強化」「無知な観客の役割を女性に」
  • ある黒人キュレーターの告発から見えた、白人多数のアメリカ美術界の問題

    ある黒人キュレーターの告発から見えた、白人多数のアメリカ美術界の問題今月初め、グッゲンハイム美術館が「Blackout Tuesday」に賛同したことに、ツイッター上で強く反発した人物が注目を集めた。それは同館で昨年ゲスト・キュレーターを務めたチェードリア・ラブビエだった。同館と彼女のあいだに何があったのか。その背景を追ってみる。 文=國上直子 グッゲンハイム美術館 Photo by David Heald (C) Solomon R. Guggenheim Foundation, New York. 美術館における多様性の実情 ミネアポリスの警察官によってジョージ・フロイドが殺害されたことをきっかけに、全米各地で大規模な「Black Lives Matter」を掲げた人種差別への抗議行動が起こっているのを受け、企業や組織などが、相次いでこの動きへの支持を表明している。 美術界もこの流れに

    ある黒人キュレーターの告発から見えた、白人多数のアメリカ美術界の問題
  • バンクシー、アメリカの黒人男性殺害に新作で応答。「これは私の問題」

    バンクシー、アメリカの黒人男性殺害に新作で応答。「これは私の問題」バンクシーは、自身のInstagramで新作を発表した。アメリカ・ミネソタ州で起きた黒人男性殺害事件に応答したものだと見られる。 バンクシーのInstagramより バンクシーは6月6日、自身のInstagramアカウントで新作を発表した。 蝋燭の火によって燃えつつあるアメリカ国旗と、その下には黒い人物の肖像。これがバンクシーの新作だ。 バンクシーのInstagramより バンクシーは、この投稿のなかでテキストも残しており、「最初、この問題についてただ沈黙し、黒人の言葉を聞くべきだと考えていた」「しかしこれは彼らの問題ではない。私自身の問題だ」と、暗にジョージ・フロイド殺害事件について言及。 白人がつくった制度をアパートの壊れたパイプに例え、それを白人自身が直さなければ、誰かがやらなければいけないと主張している。 バンクシー

    バンクシー、アメリカの黒人男性殺害に新作で応答。「これは私の問題」
  • バンクシーはなぜ「医療従事者への感謝」を風刺画に仕立てたのか? パンデミックの表現とストリートの作法

    バンクシーはなぜ「医療従事者への感謝」を風刺画に仕立てたのか? パンデミックの表現とストリートの作法バンクシーが5月7日に発表した新作《Game Changer》。看護師の人形を手にした子供を描いたこの作品は、新型コロナウイルスと闘うサウサンプトン病院で展示され、オークションにかけられることがわかっている。バンクシーがこの作品に込めた意図とはなんだったのか? バンクシーに詳しい鈴木沓子が読み解く。 文=鈴木沓子 バンクシー Game Changer 2020 出典=バンクシー公式サイトより 2020年5月7日、ロックダウン中のイギリスで、バンクシーが新作を発表した。 新型コロナウイルスの現場で闘う医療従事者を讃える作品が、イギリス南部サウサンプトン総合病院に寄贈された......と報道されたが、これに違和感を感じた人は少なくなかったようだ。 この日のSNSでは作品は「医療従事者への敬意」か

    バンクシーはなぜ「医療従事者への感謝」を風刺画に仕立てたのか? パンデミックの表現とストリートの作法
  • 「不気味な収蔵品を投稿して勝負!」。ヨークシャー博物館が世界の博物館に参戦を呼びかけた「 #CURATORBATTLE 」とは?

    「不気味な収蔵品を投稿して勝負!」。ヨークシャー博物館が世界の博物館に参戦を呼びかけた「 #CURATORBATTLE 」とは?ハッシュタグ「 #CURATORBATTLE 」をつけて、もっとも不気味な収蔵品の写真を投稿して勝負。イギリスのヨークシャー博物館が、Twitterで世界の博物館からの挑戦者を募集している。 ヨークシャー美術館公式アカウントの投稿より 「自分たちのコレクションのなかでも、もっとも不気味な収蔵品を投稿しよう!」。ヨークシャー博物館から始まったそんな呼びかけに、世界の博物館が呼応している。 この呼びかけは、ヨークシャー博物館公式アカウントによる、4月17日のツイートから広まったもの。同アカウントは、3〜4世紀のローマの女性の頭髪の写真とともに、ハッシュタグ「 #CURATORBATTLE 」をつけてツイートを投稿。世界中の博物館に、収蔵品のなかでもっとも不気味なもの(

    「不気味な収蔵品を投稿して勝負!」。ヨークシャー博物館が世界の博物館に参戦を呼びかけた「 #CURATORBATTLE 」とは?
    nagaichi
    nagaichi 2020/04/22
    うわあ;
  • 自宅で名画を「再現」しよう。Instagramの新たなトレンド「#tussenkunstenquarantaine」とは?

    自宅で名画を「再現」しよう。Instagramの新たなトレンド「#tussenkunstenquarantaine」とは?新型コロナウイルスの影響により世界各国で外出禁止令の発令が続々と出ているなか、自宅で世界の名画を再現するトレンド「#tussenkunstenquarantaine」がInstagramに誕生した。 Instagram(@tussenkunstenquarantaine)より 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、美術館や博物館が相次ぎ休館しており、世界各国では政府による外出禁止令の発令が続々と出ている。こうした状況下、自宅で世界の名画を再現するトレンド「#tussenkunstenquarantaine」がInstagramに誕生した。 オランダ人女性によって運営されているアカウント「Tussen Kunst & Quarantaine」(オランダ語で「アートと隔離の

    自宅で名画を「再現」しよう。Instagramの新たなトレンド「#tussenkunstenquarantaine」とは?
    nagaichi
    nagaichi 2020/04/11
    ユーモラスだ