米国のあるセキュリティ専門家が、業務上非常に重要なデータを数分でiPodに格納できるアプリケーションを考案したが、この人物が企業各社に対して、データ盗難の脅威に対策を講じるよう呼びかけている。 セキュリティ業界で10年のキャリアを持つAbe Usherがつくり出したこのアプリケーションは、iPodの上で動作し、企業ネットワークを検索して非常に重要なデータが含まれる可能性の高いファイルを探し出せるという。このアプリケーションを使えば、2分間に約100Mバイトというスピードで、ファイルをスキャンし、それをiPodにダウンロードすることが可能だ。 この「ポッドスラーピング("pod slurping")」という手口で、だれかがデータを盗んでいても、一見したところでは自分の席に座ってiPodで音楽を聴いているようにしか見えない。キーボードを使う必要もなく、動作中のマシンのUSBポートに接続するだけ