ソフトローとは,法的な強制力がないにもかかわらず,現実の経済社会において国や企業が何らかの拘束感をもって従っている規範を指す。本シリーズは,その実態・構造について研究した東京大学COEプログラムの成果を論文集の形にまとめたものである。 はじめに 第1部 総 論 第1章 国家による介入とその手法=中里 実 第2章 国家の財源調達活動とソフトロー=藤谷武史 第3章 会計とソフトロー=松原有里 第2部 経済法 第1章 独占禁止法におけるソフトローの概観=白石忠志 第2章 公正取引委員会の事前相談制度=山中藍子 第3章 企業結合規制における問題解消措置を通じたソフトロー形成に関する一考察=滝澤紗矢子 第4章 行為者に有利な事件処理による独禁法上の規範形成=白石忠志 第5章 標準化活動における開示ルール違反と独占禁止法=大久保直樹 第3部 租税法 第1章 租税法の形成における実験=