「エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する」 小田博志著 春秋社(2010年4月) 現場、問い、概念などのキーワードに興味を持ち、本書を手に取る。 「これは使う本です」-前書き部分にあったこの言葉通り、わかりやすく、 実用的な内容である。 エスノグラフィーとは 「人びとが生きている現場を理解するための方法論」(p5) 「人びとが実際に生活したり、活動したり、仕事をしたりしている現場を 内側から理解するための調査・研究の方法」(p7) エスノグラフィーの7つの特徴 (p6) ① 現場を内側から理解する ② 現場で問いを発見する ③ 素材を活かす ④ ディテールにこだわる ⑤ 文脈のなかで理解する ⑥ Aを通してB エスノグラフィーは2つの層で成り立つ。(p18-20) 具体と抽象のあいだ 実証と理論のあいだ つまり、 A:ある具体的な事象について調べる B:理論的なテーマを論じる A