人気漫画「ブラックジャックによろしく」をウェブ上で無料公開して著作権のあり方に一石を投じたことで知られる漫画家、佐藤秀峰(しゅうほう)さん(44)は、海賊版サイト「漫画村」を「批判しない」という。海賊版は、制作者が得られるはずの利益をかすめとっているのに、なぜ? その理由を聞くと、佐藤さんは出版業界こそが旧態依然としたムラ社会の「漫画ムラ」だと指摘した。 ――海賊版サイト「漫画村」が大変な人気を得ていた今年1月、ご自身のブログで「僕が漫画村を批判しない理由」を表明されました。なぜですか。 まず肌感覚として、海賊版によって打撃を受けた実感がありません。数年前、僕の作品が電子書籍ストアですごく売れたとき、複数の海賊版サイトが作品をばらまいたことがありました。その際、売り上げが落ちることはまったくありませんでした。「漫画村」全盛期もそうですね。売り上げは前年同時期と比べて伸びていたし、伸び率もア
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