東日本大震災による自粛ムードがメーデーにも及んでいる。連合本部は29日の中央メーデーでデモ行進を見送ることを決めた。連合の地方組織ではメーデーの集会自体を中止したり、抽選会などの催しをやめたりするところも続出。お祭り化が進む最近の内容がそぐわないと判断したようだ。 連合は、中央メーデーの動員数を昨年の3万5千人から1万人程度に減らす。デモ行進はやめるが、集会は開き、募金活動や被災地産の野菜販売などをする。「集会などの中止は意思表示の放棄になる」(総合企画局) 連合の地方組織では、神奈川が集会や催しなどのすべての中止を決定。会場の一部が地震で液状化して使えなくなったといい、経費約600万円は被災地への寄付に回す。愛知も「今は待遇改善より被災地支援」と、16日のメーデーの集会などをすべて中止。募金活動に切り替えた。 被災地では、連合宮城が「復旧作業などで手いっぱい」として、全日程を中止す