泊の津波対策は… 最大9.8メートル想定 「2倍は必要」指摘も (04/10 08:55) 福島第1原発の事故を受け、北海道電力が泊原発(後志管内泊村)の津波対策の検討を急いでいる。問題はどこまでの高さの津波に備えるか。専門家からは「想定の2倍ぐらいの津波に耐えられる対策が必要だ」との指摘も出ている。 「福島の津波が高さ14メートルなら、15メートルに対応すればいいのか、16メートルがいいのか、収まりがつかない」。北電の佐藤佳孝社長は3月30日の記者会見で、泊原発の津波対策の難しさをこう表現した。 北電は2008年に結果をまとめた泊原発の耐震安全性評価で日本海沖のさまざまな地点に仮想の震源を設け、シミュレーションを行った上で、最大津波を9・8メートルと想定した。原発は標高約10メートルに位置しており、これを根拠に「原子炉施設が波の被害を受ける恐れはない」と説明してきた。 しかし、立地場所と