日時計の影 作者:中井 久夫みすず書房Amazon 中井久夫「安倍政権発足に思う」(in 『日時計の影』*1、pp.194-196*2)に曰く、 「小泉*3時代が終わって安倍*4が首相になったね。何がどう変わるのかな」 「首相が若くて貴公子然としていて未知数で名門の出で、父親が有名な政治家でありながら志を得ないで早世している点では近衛文麿を思わせるかな。しかし、近衛のように、性格は弱いのにタカ派を気取り、大言壮語して日本を深みに引きずり込むようなことはないと信じたい。総じて新任の首相に対する批判をしばらく控えるのは礼儀である」(p.194)こちらの方も書き写しておこう; 「日露戦争後の日本も盛大に近隣の恨みを買い、米国と無謀な建艦競争をし、アジアに覇権を唱えようとした。戦後の日本は、三〇年以上、恨みを解くために非常な努力をしている。皇太子時代の天皇ご夫妻が世界各地を歴訪しておられたのもその
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