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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (4)

  • 「最高の人材」の行き先 - 雪斎の随想録

    ■ それぞれの国々において、「最高の資質」を備えた人材は、どこに行くのか。 『ベスト・アンド・ブライテスト』を読み返して、考えることがある。 こういう話がある。 米国では、ウォール・ストリートに行った。 英国では、パブリック・スクールに行った。 そして、日では、「霞ヶ関」に行った。 どういうことであろうか。 米国は、「ビジネス」を目指す。資主義の総山では、大体、「カネ」が神になる。 英国では、「聖職」を目指す。英国では、ケンブリッジやオックスフォード出身の初等・中等学校教師は珍しくはないそうである。「ロンドンなど碌なところではない」という感覚の反映である。 日は、「官僚」を目指す。俗に「蛍雪の功」という。「蛍雪の功」の成った若者は、どこに行ったのか。この若者は、朝廷の大官になったのである。別に、大商人や大芸術家になったわけでではない。中国、朝鮮、日の極東アジア三ヵ国は、その点では

    「最高の人材」の行き先 - 雪斎の随想録
    namikister
    namikister 2009/02/23
    日本人は政治家を叩くだけで、育てるという発想がない。では具体的にどうしたらいいのかという話。
  • 佳きにつけ悪しきにつけ、我が祖国 - 雪斎の随想録

    ■ 「朝日新書」原稿の執筆作業が最終段階に入っている。「右」も「左」も頭に来る中身であろう。 ところで、懇意にしている編集者T氏から、次の記事を教えてもらった。 □ ニューヨーク・タイムズ、ネオコン論客をコラムニスト起用 【ワシントン=大塚隆一】30日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、新保守主義(ネオコン)を代表する論客のウィリアム・クリストル氏をコラムニストに起用すると報じた。7日付の紙面から週1回、コラムを執筆するという。 クリストル氏はイラク戦争を一貫して支持し、リベラル色の強い同紙の論調と真っ向から対立。同紙が2年前、米政府による国際金融取引の極秘監視活動を暴いた際も、国益を損なうとして訴追を求めるなど、批判の急先鋒(せんぽう)だった。 クリストル氏の起用にリベラル派の一部は猛反発しているが、同紙のコラム欄担当編集者は「異論を聞きたがらない人は大きな間違いを犯す」と主張。一方、敵陣

    佳きにつけ悪しきにつけ、我が祖国 - 雪斎の随想録
    namikister
    namikister 2008/01/10
    たとえ話がうまい.日本の近代のほんとに苦々しい思いででも他には道がなかったっていう歴史をよく表してる.
  • 雪斎の随想録: 朝青龍と「グローバリゼーション」の苦み

    ■ この数週間、かなり不愉快な気分で眺めていたのが、横綱・朝青龍に絡む騒動である。 この朝青龍騒動の浮上には、白鵬という「もう一人の横綱」の登場が関わっていよう。それにしても、相撲協会の対応の見苦しさと朝青龍叩きに走るメディアの浅ましさには、呆れるばかりである。 世界から力士を迎えることで活性化を図るということで、相撲協会は、「グローバリゼーション」の恩恵を受けてきた。もはや、日の若者は、相撲の稽古などという「きつい」ことはしない。また、一人や二人しかいない自分の息子を相撲の世界に入れることは、大概の親にとってもリスキーなものであろう。十歳代後半から二十歳後半に至る歳月を費やし、それで三役にも辿りつけなかったら、これほど割に合わない選択はないであろう。もはや、日の若者を相撲界に引き入れようとしても、難しい。そうした環境があればこそ、モンゴルの若者が日の相撲を目指してくれたのは、ありが

    雪斎の随想録: 朝青龍と「グローバリゼーション」の苦み
    namikister
    namikister 2007/09/04
    騒ぎすぎだとは思ってたけど,そういう視点もあったんだな
  • 清沢洌の言葉 - 雪斎の随想録

    ■ 「お前がこの国に生れた以上は、国家を愛するに決まっている。が、お前の考えるように考えなくても、この国を愛する者が沢山いることだけは認めるようになってくれ」。 ―清沢洌『非常日への直言』「序に代えて わが児に与う」『清沢洌評論集』(岩波文庫)所収― 清沢洌が書いた文章の中でも、かなり印象的な言葉である。昭和八年三月は、前々年の満州事変、前年の上海事変を経て、日中関係の「不幸な時間」が格的に始まろうとしていた時期である。清沢の幼い子供が、中国人を観て、「あの人たちと戦争をするのでしょう」と問いかけてきたのに驚いて、清沢は、子供を諭す体裁で文章を書いた。冒頭の言葉は、その文章の一節である、 「自分の考えるように考えなくても、この国を愛する者が沢山いる」と考えない人々、もしくは「自分の考えるように考えなければ、この国を愛していない」と考える人々が、最近、矢鱈に多くないか。昔は、「自分の考え

    清沢洌の言葉 - 雪斎の随想録
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