パリ(Paris)で孫の手を握る女性(2012年4月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/FRANCK FIFE 【5月2日 AFP】身体の老化をコントロールする脳の部位を特定し、実験でマウスの老化を遅らせることに成功したとする論文が1日、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。 論文で老化に関連するとされたのは成長や生殖、代謝をつかさどる視床下部という部位。以前から、脳が老化現象をコントロールしているのではないかと言われていたが、今回の研究で初めてその証拠が示された。 米アルバート・アインシュタイン医科大(Albert Einstein College of Medicine)の研究チームは、視床下部内部の情報伝達分子「NF-kB」を活性化または抑制することにより、マウスの老化速度を速めたり遅くしたりすることに成功したとしている。NF-kBは炎症に対する身体反応を調節する働きがあ