福祉車両には消費税を課税しないという障害者向けの特例を「悪用」し、安さ目的で車を買うことが目立つという。車業界は、来年10月に消費税率が10%に上がれば、こうした事態がさらに増えるとして、政府・与党に対応を求めている。 福祉車両は、普通の車に、車いす用の昇降装置をつけたり、足が不自由な人向けに特殊なアクセルをつけたりしたものだ。2013年度の販売台数は4万4189台だった。 日本自動車工業会(自工会)によると、あるメーカーが顧客にアンケート調査をしたところ、車いす仕様の福祉車両では、今年6月までの2年間に販売された約1万2000台のうち半数近い約5500台が、障害とは関係なく通常の車として使われていた。