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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (7)

  • 安藤健二氏「ミッキーマウスはなぜ消されたか」に解説を - 深町秋生の序二段日記

    さて、お仕事の話。 今日あたりから発売される封印ライター・安藤健二さんの「ミッキーマウスはなぜ消されたか」(河出文庫)に、解説を書かせていただきました。 これは「封印されたミッキーマウス」(洋泉社)の文庫化作品なのですが、文庫のまえがきで、「単行は玉石混交だった」と率直に語っており(そういう率直さが安藤さんの偉いところ)、半分くらい原稿を差し替えております。ほとんどオリジナルのような作品に仕上がっております。 私がお気に入りなのは、第四章の「捏造された日人差別――タイタニック生還者が美談になるまで」というエピソード。あの細野晴臣の祖父があのタイタニック号に乗っていて、かろうじて救助ボートに乗って助かったものの、偏見丸出しのイギリス人が手記で「女子供を押しのけてまで、ボートに乗ってきた卑しい日人がいた」と書いたもんだからさあ大変。祖父さんは「日人の恥」と非難をあびまくり、職を辞めざる

    安藤健二氏「ミッキーマウスはなぜ消されたか」に解説を - 深町秋生の序二段日記
    nanakoso
    nanakoso 2011/10/11
  • 深町秋生の序二段日記

    東京の人口が未だに増え続けているという。もうすぐ1300万人を突破するとか。 仕事を追い求めて地方の人間がぞくぞくと集まっているのであろう。しかしそれだけではなく、リタイヤした高齢者もけっこう東京に向かっているのではないかと思う。仕事ほしさだけで人は上京するわけではないようだ。 先日、TBS系の深夜ドキュメント番組「ドキュメント・ナウ」を見た。この番組はわりと好感が持てて、大衆の現状というものを過剰に(古舘の過剰に深刻ぶった面にはうんざり)伝えることがない。テンポよく淡白にやるから鼻につかない。 先日は札幌における高齢者の集団生活の姿を追っていた。さまざまな理由で田舎で暮らせなくなった高齢者らが、札幌の元学生寮に集まって、スタッフとともに共同で生活するというもの。半介護施設といった感じだろうか。若者の減少によって空いた都会の学生寮に、地方で住めなくなった老人が集まるという姿が大変おもしろ

  • 深町秋生の序二段日記

    ぶらぶらと自分の街を歩いていると、なんだか90年代のイギリス映画みたいだなあと思った。 「トレインスポッティング」「ブラス!」「フル・モンティ」「リトルダンサー」などなど。みんな落剥していく地方を舞台にしていたと思う。「ブラス!」なんかはもう激烈にサッチャー批判をかますド左翼映画おもしろかった。 山形県南陽市のかつて中心地だったところ、500メートル圏内の錆びれ具合がちょっとすごい。もともと廃墟好きなところがあったが、意外と自分の街というのは盲点だったかもしれない。ひとつひとつは大したことなくとも、それが複数に密集していると、なんだかマイケル・ムーアの地元にも負けないなにかがあるなあと。 そんなわけでケータイで適当に撮影してきた。 元ヨークベニマルというヨーカドー系のスーパー。郊外に移転した。落書きもあって、いい感じに熟成している。2年間くらいほったらかし。 ベニヤ板で覆われているのもポ

    深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    いやあ、すごいもんみたなあ。すごいすごい。 もうたくさんあちこちで語られている「ダークナイト」である。今日は映画感想。 熱狂的に支持される一方で、けっこう私の友人知人の間では不評であったりする。たしかにこの作品、欠点が山ほどあるし、この映画の米興行成績がスターウォーズを抜いて、タイタニックにまで迫るというのも不思議だ。有名ブロガーのたけくまさんは「隙がない」とおっしゃっていたが、いやあけっこう隙だらけだと思う。 まずアクションの撮りかたが下手だ。いまいちアクションシーンでなにが起きてるのかわからなくなかったり、レーティングの問題を気にしたのか、直接的な残虐さを必要以上に隠していたように見える。そのぶん爆破はよかったが。暴力グルメも納得の味とはちょっと言いにくい。 さらに物語の横軸を司るヒロインのレイチェルを演じたマギー・ギレンホールがちょっと……。主人公と、熱血検事役のエッカート両方から愛

    深町秋生の序二段日記
  • 深町秋生の序二段日記

    例の秋葉原無差別殺人には驚いたが、同様に驚いたのは報道だ。メディアによって違いがでているようだ。とくにテレビ。それまで凶悪犯罪となればおっそろしいほど画一的だったが、今回は局によって違いのようなものが出ている。 「すわ、またオタ叩きが起きるか!」と正直身構えていたのだけれど、それまでとはちょっと色合いが違う。あくまで表層的なものでしかないが、犯人の育ちや職場でのトラブルといったわかりやすさが横溢しているためと思われる。「動機の解明が急がれる」なんていつも語るが、当に解明されつつあるころには、どこも報道なんかしないというのが常なのだけれど。 しかしそんな状況下で孤軍奮闘しているのがサンケイグループだ。ここ数日の記事にはとにかく納得させられる。 http://www.zakzak.co.jp/top/2008_06/t2008060923_all.html(秋葉原無差別殺人、男の素顔…ロリコ

    深町秋生の序二段日記
    nanakoso
    nanakoso 2008/06/12
    >「香山リカ」はきっとパブリックドメインとなって、スポーツ紙の間で自由に名前が使えるようになったんだと思うな。
  • 深町秋生の序二段日記

    鶴見済のブログが面白くなってきている。 http://tsurumitext.seesaa.net/article/74317070.html(水は私有できるのか?) この水の民営化&グローバリズムがとくに面白く、あれこれと考えにふけっていた。 環境問題に関して、私は少しばかり距離を置いてるが(だってうさん臭いんだもん)、ただ唯一心がけているのがあるとすれば「フランスやロッキー山脈で取れたミネラルウォーターなんかわざわざ飲まない」ということぐらいだろう。別にエコとかそういった精神はなく、わざわざ水をボトルにつめ、ラベルを貼り、大量のエネルギーを駆使して運び、水資源の豊かな国である日に運んできて販売するという、頭が痛くなるほど壮大で無駄な行為につきあいきれないのだ。まあ意外とエコ精神溢れるミュージシャンがライブ中にエビアンとか平気で口にしていたりするのだけれど。でもまあ水なんか山ほどある国

    深町秋生の序二段日記
    nanakoso
    nanakoso 2008/01/31
    グローバリズムと「地産地消」
  • 深町秋生の序二段日記

    昭和30年代が好きだ。 なぜならそこにあるのは混沌と暗黒の世界。右翼はいつ起きるかわからない革命に怯えて政治家や出版社を襲い、左翼は大勢で道端や国会や大学で暴れまくった。長嶋が天皇の前でホームランを打っていた頃に、熊の漁民は有機水銀たっぷりの魚をべて苦悶していた。正義のヒーロー力道山はドラッグと酒にトチ狂い、目の前にあるものすべてをぶん殴った。 高度成長期の東京はオリンピックに向けて大工事。騒音と埃と神風トラック、神風タクシーが行きかうやかましい街だった。増える車の台数に道がおっつかず、そこいらで大渋滞が起きていた。環境保護という概念は確立されてはいないために、煙突からは有害な黒い煙がもくもくと吐かれ、東京湾には得体の知れない物質の混じった廃液が垂れ流し。 輸送に明け暮れる国鉄は鶴見と三河島と宇和島で大事故を起こし、100人単位で乗客をあの世に送った。戦争の苦しみを知っていた規律正しい

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