選挙時のツイッターほど憂鬱なものはない。質の低い与党支持者と質の低い野党支持者がポリシーもなにもないきわめて下品かつ煽情的なプロパガンダツイートを濫発するからだ。最もお手軽で脳味噌からっぽのネット運動家にも出来るのは、プロパガンダ用の画像に「絶対に〇〇党に入れてはいけません!」といった簡単なコメントを添え、仲間同士で拡散したり、政党や政治家・マスメディアの公式アカウントへ大量にリプライすることだ。信憑性や深度のある議論など必要ない。なにしろ投票日はほんの数日後なのだから、まともな人間はそんなツイートを一つ一つ検討している暇などない。とにかく膨大なイメージで理性を麻痺させ、思い通りの候補者の名前を書かせてしまえばそれでいい。われらの民主主義万歳! ……で、そうした現象の一環として、いつかの選挙期間中に安倍晋三のポスターに何者かが落書きしたというツイートが流れてきて、見るとリプライ欄が少々白熱