2011年11月10日、全国の受験生が一斉に受ける「大学修学能力試験」が行われた。韓国では成人式よりも重要な人生の通過儀礼である。朝8時40分から17時35分まで、全国1207カ所の試験会場で69万人の受験生が参加した(教育科学技術部――韓国の文部省――調べ)。受験生の数は2010年の71万人より2.6%減っている。それでも全国4年生大学の入学定員は33万人にすぎない。 この試験の点数で大学の合否が決まる。高い点数を取った人は名門大学に入り、専門職になるか大企業に就職し、そこそこの年俸をもらい、より良い配偶者に出会える。韓国では大学入試でその後の人生が決まると言っても過言ではない。 韓国はいまだに「2人集まれば同窓会をつくる」というほど学閥、学縁に敏感な社会である。ここでいう学閥とは大学(学士)である。偏差値の高い大学の大学院に行って学歴ランドリーをする人も多いが、どの大学のどのキャンパス
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