ただの私的なアカウントではなく、裏には担当官もいて戦略的、組織的な政府の広報装置として使われてきた。多くの人々がここで発信される情報に触れ、返信によって直接反論もできる公共的な場でもあった。その半面、支持者を扇動する誘導装置にもなり得る。 情報のコントロールも権力作用の一つ。ネットによって政府はマスメディアを介さず力を使えるようになったが、今回はプラットフォーム(PF)がそれに対抗した形だ。死者も出る事態でPFがポリシーに従って行動したことは否定されるべきではないが、同時に、一国の大統領をだまらせられるPFの権力に、私たちは気づいてしまったということだ。