「キム・ジョンウン(金正恩)同志を『総書記』として高く推戴(すいたい)する」。 北朝鮮で1月12日まで開かれた、朝鮮労働党の党大会。キム・ジョンウン氏の「総書記」就任の発表は、多くの関係者を驚かせました。「永久欠番」と見られてきた肩書の、復活のねらいは。そして5年ぶりの党大会には、果たしてどのようなメッセージが隠されていたのでしょうか。 (中国総局 記者・長野祥光、国際部 記者・長砂貴英) キム・ジョンウン氏が就任した「総書記」。北朝鮮の「朝鮮語大辞典」では「朝鮮労働党の全責任を負う指導者、またはその職位」とあります。 つまり「党のトップ」です。 北朝鮮では1966年、ジョンウン氏の祖父キム・イルソン(金日成)氏の時代に「総書記」のポストが設けられ、イルソン氏がその地位に就きました。そして、続くキム・ジョンイル(金正日)氏も「総書記」になりました。 北朝鮮の憲法では「国家は党の指導のもとに