「”ふつう”って何?」年齢を問わず誰もが知っている魚に詳しいタレント”さかなクン”の子供時代からテレビで活躍し始める頃までの成長を描く「さかなのこ」を鑑賞した。 ミー坊(劇中のさかなくんの呼び名)は、幼馴染のモモ子に「”ふつう”って何?」と尋ねている。ミー坊は”ふつう”がわからなと言う。私たちが、子供から大人になる時に受験・就職・恋愛などの経験をする事を選ばされていた、いい大学、いい会社、幸せな結婚等の”ふつう”の選択肢の無いミー坊は、ミー坊しか選べない人生を歩んだ。 ミー坊は、"ふつう”じゃなかったミー坊はごく一般的な子供とは違う感覚の持ち主だった。生活の中心が魚だった。たとえば、子供の好きな食べ物といえば、カレーやハンバーグが思い浮かぶ所だが、ミー坊は魚類一択だった。先生に指導されても学校の勉強はせず、魚を調べたり、魚の絵を描いたり、魚の剥製を作っていた。家の中は魚の入った水槽で一杯に