2017年3月12日はワールドワイドウェブ(WWW)の28回目の生誕記念日だ。この節目となる日に、WWWのコンセプトを発明したティム・バーナーズ=リー氏が「3つの課題」と題する文章を発表し、昨今のウェブでのコンテンツ流通にまつわる懸念を指摘している。 この文書で述べている3つの懸念はつぎのとおりだ。 われわれは自らの個人データの制御を失ってしまった あまりにも安易に誤報を流せてしまえるようになってしまった 政治的な広告には透明性と理解が必要だ まず、すでに多くの人が気付いているとおり、インターネットでは読者が自らの個人データと引き換えることで、無料でコンテンツを閲覧しているが、外部に蓄積された自分の個人データを自らの意思で制御できなくなっていると指摘している。それだけでなく、これらのデータは権力者によっても監視されている可能性もあわせて指摘している。その結果、私たちは言論の自由が脅かされた