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ブックマーク / magazine-k.jp (68)

  • 孤立した電子書籍から、本のネットワークへ

    12月8日にボイジャーが新しい読書システム「BinB」をリリースしたので、さっそくいくつかの作品を試し読みしてみました。以下に述べるのは、その読書体験を通して感じたことです。 今回リリースされた「BinB」はウェブブラウザ上で電子書籍の閲読ができるしくみで、世界標準フォーマットであるHTML5とEPUB3に準拠しています。これまでの専用アプリや読書端末を介して読む電子書籍とことなり、HTML5に対応しているウェブブラウザ(Safari、Firefox、Google Chrome)さえあれば、PCでもMacでも、スマートフォンでも各種のタブレットでも同じように読むことができるのが特徴です。 BinB Storeにいくと、まずこのような映像が流れます。 「ブラウザの中にがある」「インターネットがの入り口」という言葉どおり、「BinB」をつかうと、自分の読んでいるをインターネットを介して他

    孤立した電子書籍から、本のネットワークへ
  • 青空文庫がインターネット・アーカイブに収録

    を代表するオンライン・テキスト・アーカイブである「青空文庫」に集められた著作権保護期間を満了した日語の文学作品テキストのうち、 約4000 タイトルがアメリカのインターネット・アーカイブに収録され、オンラインで「電子書籍」として閲読できるようになりました。 今回の青空文庫の収録にさいして、ボイジャーが発表したプレスリリースには、以下のような文言があります。 今回 Internet Archive に提供されたのは PDF 形式のファイルですが、縦書きにも対応した EPUB3 での提供が引き続き進められています。これらのEPUB3データは近々公開される予定です。ボイジャーは、今後も Open Library における “Aozora Bunko 青空文庫” コレクションの拡充を図るとともに、世界中の電子書籍読者にとってよりオープンで、より使い易い読書環境作りを推進します。その一環として

    negadaikon
    negadaikon 2011/11/25
    なんだってー!
  • 「目次録」は本との出会いを革新する

    東京丸の内オアゾにある丸善丸の内店。総床面積は1,750坪・蔵書数約120万冊というこの大型書店に、「松丸舗」はある。迷路のように書棚が並び、一般的な作家や出版社別ではなく、テーマごとにセレクトされたが並ぶこの場所は、一種独特な雰囲気を放っている。

    negadaikon
    negadaikon 2011/11/11
    松丸本舗は確かに一度いってみたいのである。
  • 楽天、kobo買収の本当の意味

    楽天がkobo買収というニュースにはさすがに驚いた。驚いた後で、「なるほど、こりゃすごい良い買い物をしましたな」と感心するとともに、まだ電子書籍のガジェットがどうのこうのという日での取り上げられ方に脱力。なんとか気を取り直してこのコラム書いてます。 日ではアマゾンが和書を売るオンライン書店としてだけでなく、日用品ならなんでも扱う外資系のオンラインリテーラーとして頑張っているから知名度も高いせいか、まだキンドルのサービスが始まってもいないうちから、黒船が、と話題になることも多いのはわかる。 しかし、アメリカではアマゾンがEブックもEコマースもすべてを牛耳っているわけではないので、機会あるごとにバーンズ&ノーブルのNOOK(ヌック)やソニーのReader、グーグルのeBookstoreやkoboもそれぞれの強みを活かしながらそれなりのプレーヤーになっていることを伝えてきたつもりなのだが

  • 新しい読書体験を模索する「e読書ラボ」

    古書の街・神田神保町。明治時代から続く書籍の街として有名な地域ですが、を読む人口がしだいに減っているせいか、全盛時にくらべると賑わいも衰え、とくに若い人の来る機会が減っています。そうしたなかで、神保町では新しい試みがおこなわれています。街の中心にある「と街の案内所」の中に、未来の読書環境の提案をおこなう実験室「e読書ラボ」が併設され、9月30日に正式オープンしたということを聞きつけたので、さっそく取材してきました。 電子書籍端末が体験できる「e読書ラボ」 まず、このe読書ラボが所在する「と街の案内所」についての説明です(公式ブログはこちら)。 神田神保町地域には古書店170店舗、新刊書店30店舗があり、各種出版社も軒を連ねる世界有数の地域として発展してきました。歴史がある古書店には医学書や文芸書などそれぞれ得意分野があり、自分がほしいと考えている関連書籍を探すにも、どの店がどんな専門

  • ジョブズの本で考える、本の適正価格

    今月に入ってずっとマスコミを賑わせ続けた人と言えば、スティーブ・ジョブズ。もうお腹いっぱい、ではあるが、ウォルター・アイザックソンによるバイオグラフィーが世界同時発売ということで、色々と思うところがあったので、それを書いておく。 まずは紙のでの話。アメリカではサイモン&シュスターから出ているハードカバーの希望小売価格が35ドル(約2700円)、アマゾンやバーンズ&ノーブルのオンライン書店ではこれが17.88ドルとほぼ半額となっている。刊行日を前倒しにした「ラッシュ」とはいえ、これだけ時の人となっている時期に刊行されるベストセラー間違いなしのタイトルなので、卸値価格を考えるとアマゾンもB&Nもハードカバーでの儲けは紙一重の小さいもののはずだ。Eブックの販売も手がけているからこそできる大技。他の書店ではこんなに安売りするわけにはいかない。 これが講談社から刊行された日語版だと、上下巻で各

    negadaikon
    negadaikon 2011/10/25
    ここでも再販制が…
  • 電子書籍論と歴史的視点 « マガジン航[kɔː]

    以下は、『図書新聞』2010年7月24日号(第2975号)に掲載された拙稿です。同号は「2010年上半期読書アンケート」にあわせるかたちで、「電子書籍」特集の体裁も採っています。この記事のほかには、目玉企画として、前田塁・永江朗・藤沢周・円城塔の4氏による座談会「「電子書籍元年」、何を考えるべきか」が掲載されました。ご関心がおありの方は、ぜひ図書新聞編集部に問い合わせるか、図書館などでバックナンバーにあたっていただければと思います。 さて、今回、当該記事をサイトに転載していただくにあたって、縦書きを横書きに変更し、改行数を増やし、小見出しを貼付しました。内容面での改筆は行なっておりません。基的に初出のままです(ただし、校正前データを利用)。そのためもあって、ネットにアップするテキストとしてはいささか違和のある文体になったように思います。すなわち、紙に印刷されたテキストをそのままネットに

    電子書籍論と歴史的視点 « マガジン航[kɔː]
    negadaikon
    negadaikon 2011/10/20
    これは見逃していた・・・・!!
  • Kindleは「本らしさ」を殺すのか?

    先日phaさんの「電子書籍とブログって何が違うの?」という文章を読み、最初そのタイトルに違和感を覚え、そりゃ全然違うだろうと内心突っ込んだのですが、よくよく考えるとそうとも言えない。思えばこのタイトルと同じ問題意識を何度も文章にしている人を自分も知ってるじゃないかと思い当たりました。それは『クラウド化する世界』などの著書で知られるニコラス・G・カー(Nicholas G. Carr)です。 phaさんが問題としているのは主にコンテンツの流通と課金ですが、カーはそれだけでなくたらしめるものは何か、それは電子書籍によってどう変わるのかということにフォーカスしており、こちらのほうがより普遍的な問題でしょう。文ではカーの文章を紹介しながら「」と「インターネット」の間の一線について考えてみたいと思います。 の「アプリ」化 まずiPad発売と同時期に書かれた「The post-book b

    Kindleは「本らしさ」を殺すのか?